滋賀県議会は議会の責務を果たせ!の集会 |
1月8日夜に、滋賀県大津市で開かれた「議会の責務を果たせ、緊急県民集会」に行ってきました。
1月9日に臨時議会を開く(1月16日に最終日)、その前夜の「決起集会」というわけです。
(下の写真は参加した滋賀県議会議員たち)

12月22日に「何?それ…」というわけのわからない「11月定例会の流会(43議案が丸ごと廃案)」騒ぎがありました。
京都新聞08年12月23日記事
大戸川ダム中止意見廃案 /滋賀県会 対立、時間切れ流会
何のこっちゃ? さっぱり分からない。「知りたい」と思いました。
他県・他流域住民がオジャマムシをしても良いかな、とさすがの私も気が引けたので、主催者側である「対話の会」の代表にそっと伺いました。「可」というお返事を頂いたので参加しました。
「この会があることを今朝の新聞で知った」「これまで、こういう集会などには出たことはなかった」という複数の人の発言が、勢いがあって良かったです(議会は一体何をやっているのだ、一般の県民の思いとかけはなれているぞ!)。
以下、集会資料をアップしました。
滋賀県議会流会顛末(民主党・県民ネットワーク)
対話でつなごう滋賀の会の抗議文
滋賀県議会流会関係記事(3枚。 特に2枚目に滋賀県議会議員全員のコメントがあります。「地元」版でないと載らない情報なので「面白い」)。
大戸川ダムが不要なダムであることは明らか。
そして、集会での県議会議員(当然、自民・湖翔クラブではない会派の議員)の話を聞けば聞くほど、自民・湖翔クラブは、ダム利権を守りたい、ということもあるのだろうけど、それ以上に「嘉田県政を混乱に落とし込みたいから、政争の具としてダム問題を利用している」類のように思いました。
自民・湖翔クラブは「大戸川ダムは必要なのだ」という論理を明確立てられない。
ただただ「ダムは必要だ」と喚き、「知事意見書は通さない」ことに必死こいているだけ。
「12月19日の琵琶湖淀川水系問題対策特別委員会委員長の病気は仮病ではないか?」という憶測が出てくるのも、論理もクソもないレベルの対応に終始しているからです。
「真っ当な議会制民主主義のあり方」という意味でも、注目していかねばならない、と思いました。
それにしても…国会も迷走しています。
迷走の原因が、政権-内閣の側にあることは明白ですが、なかなか「倒閣」に至れない野党も国民(自分も含めて) も歯がゆい。
一応だろうが何だろうが「国民主権」です。情報隠しとかマスコミの懐柔とか、さまざまな「手」で世論操作があえるとはいえ、少なくとも正面から銃をつきつけられた言論封殺が行われているわけではありません、主権者の責任は、ただ選挙のときに一票を投じる「だけ」ではないはずです。
往きの電車から夕暮れ近い伊吹山を見ました。(09.01.08 JR車中から-米原市内-)

伊吹山-金糞岳-三周ヶ岳-金草岳-冠山-能郷白山 …
美濃の旧坂内村・旧春日村・旧徳山村・旧根尾村と、近江及び越前の境をなす峰々には、イヌワシが姿を見せます。北方系のイヌワシの(連続的な)棲息地としては、伊吹山は「南限」ともいえます。
この地域にまだ「これから」ダムを作るという話(丹生ダムなど)…いい加減にして欲しい!
(揚水ダムとしての関西電力の金居原ダム-八草峠-及び北陸電力の今庄ダム-高倉峠-は「イヌワシの棲息地」であることを理由にして中止となりました。「イヌワシの保護のため」というなら、徳山ダムも中止とするべきだったのに。実はダムは「経済効率」というレベルでも良い方法ではない。だから「経済効率」を無視できない民間企業はダム作りを中止した、お金は納税者からとってくれば良い(!)「公共事業」ダムは中止しなかった、というわけです。)
近代巨大ダムは、電源開発(発電)目的で作られ始めました。それが水源開発目的となり、いつのまにか「開発」が後退して、「治水」目的にすりかわってきました。
洪水のすべてを河道に押し込めることはできない。洪水防御(被害軽減)であれば、もっと費用を少なくして効果の大きい方法があることは、河川技術者は皆知っています。
だのに、「政治」がダムを止めさせない。
人類が、自然と何とか折り合いをつけながら平和に共存していくためにも、目的を喪ったダム作りはやめさせなければならない。
夕陽の当たる伊吹山を見ながら(大垣では伊吹山は西方向なので夕陽のあたる伊吹山は見られない)、あらためて「未来世代への責任」を思いました。
追記:主催者側による「1・8『議員の責務を果たせ、緊急県民集会』の報告」が載っています。
対話でつなごう滋賀の会
http://taiwa-shiga.net/
号外
http://taiwa-shiga.net/img/090108.pdf