愛知県は焦っている?設楽ダム |
21日付けで「愛知県の水需要予測『過大』 設楽ダム計画で専門家指摘」の新聞記事を紹介しつつ、設楽ダムに関する情報を少し書いた。
そこでもふれたが、19日(月)に愛知県は「設楽ダムの水源地域対策特別措置法に基づくダム指定について」として、20日(火)の閣議決定の「予定」を広報している。
そして、「設楽町ダム対策協議会」は23日(金)に補償基準の受け入れ方針を決めた。(新聞のウェブ記事を捜索し損なった)。さらに、26日(月)に設楽町議会は全員協議会に町長が設楽ダム受け入れ同意を示して、質疑の後、全議員の意見表明(各3分)の後、起立多数賛成8、反対4の多数決で、強引に町長の受け入れ同意を認めた。
これに関する記事は以下。
朝日新聞【愛知・設楽ダム着工へ 計画提示から36年、地元同意】
読売新聞【設楽ダム建設同意/町議会全協 計画発表以来36年ぶり】
中日新聞【設楽町長、ダム建設に同意 計画から36年で着工へ】
それを「待ってました!」とばかり、愛知県は27日(火)に以下の発表をしている。
愛知県発表【設楽ダム建設に伴う損失補償基準妥結及び設楽ダム建設同意に関する調印式の開催について】
地元住民の議論もへったくれもない、「ここまで進んだからあとはやるしかない、という既成事実化」に向けて必死に走っている、としか思えない。
トヨタに頼りすぎてきた愛知県は、今年度に大きな歳入見通し下方修正を行い、来年度の歳入見通しは暗い。
財布・台所の事情から言えば、表向きの「目的」の面から言っても全く要らない設楽ダムの負担をしているどころではないのである。
だから急ぐ、強行する … まるで15年以上前の河川行政のありさまに舞い戻り。
中日新聞の連載「設楽ダム 36年後の決断」(上・中・下)をPDFファイル版でアップした。
2月4日、設楽ダムへの公金支出差止請求訴訟(住民訴訟)の口頭弁論がある。
設楽ダムの建設中止を求める会は、(遠路はるばる東三河から名古屋市までわざわざ来る機会に)中部地整及び愛知県に抗議文を渡すとのことである。
設楽ダムの建設中止を求める会HP
(後に付加)
09.02.01~02.03朝日新聞の連載
「動き出した設楽ダム 構想36年 上・中・下」PDFファイル版