92名が愛知県を提訴(導水路住民訴訟) ~土管思考の呪縛~ |
6月11日、「愛知県は木曽川水系連絡導水路(徳山ダム導水路)事業に公金を支出するな」という住民訴訟を、92名の原告をもって提訴しました。

愛知県庁での行動(横断幕を広げ、チラシを撒く)の後、名古屋地方裁判所までデモをしました(国や愛知県、名古屋市の官庁の建物が並ぶ通りを街を数百m)。
岐阜から駆け付けた長良川市民学習会の人たちも大活躍でした。
成りゆきで、私はキライなシュプレヒコールの音頭とりを宣伝カーから担当しました。
中部地整の前でデモをしたのは初めてで、シュプレヒコールはキライとはいえ、そのデモの、という意味では楽しませて貰いました。中部地整の建物の中、窓辺には、チラチラといくつか顔が見えていました。しゅっちゅう私の声を電話で聞いている担当ラインの人は「あぁあ…、あのシュプレヒコールをがなり立てているのは、あの近藤かよ-」と思った」ことでしょう。


名古屋地裁への入構セレモニーを行った後、司法記者クラブでの記者会見。
TVカメラで会見している人が見えない(長良川市民学習会事務局長と私は出入り口付近に座っていました-椅子はないから、私は床に-)。私は夕方に別件の用事があって夜遅くまで名古屋に居たので、夕方のTVニュースは見られませんでしたが、流れたのかな?
今朝(6月12日)の新聞、岐阜県配布版には、さらっとした記事しか載っていません。
愛知県版には詳しく載っていたのでしょうか。
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★中日新聞 2009年6月12日 朝刊
徳山ダム導水路「不必要」 市民団体が愛知県などを提訴
★読売新聞(2009年6月12日 読売新聞)
徳山ダム導水路 公金支出差し止め提訴/住民団体 愛知知事ら相手に
☆前日の関連記事 毎日新聞
岐阜・徳山ダム建設:導水路計画 名古屋市長、中部地整局長と意見交換 /愛知
◇名古屋市長「必要ないと思う」
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ところで、提訴行動後の何人かのメンバーの話の中で、現状では、名古屋市上下水道局が最大の「抵抗勢力(撤退なんてさせない!)」らしい、という話が出ました。
「なんせ上下水道局の職員というのは、『土管の中』で、全てが完結してしまうから。土管内をはみ出る思考はできない」
ナァルホドォー。
土管-取水、浄水、配水から下水まで張り巡らされた土管-網で全て完結する、完結させないと困る。漏水ダラダラではいけないし、まして土管が破裂したら大変。
この土管思考だと「過去の続きに今があり先がある。余所に行かせるわけにはいかない(漏水になったり詰まったり破裂したら困る)。これまで長良川河口堰の水も徳山ダムの水も要ることになっていて、導水設備を作ることになっていたのだから、今さら他のことは考えられない」。
ううむ妙にワカル・・・。
何か問題があると「施設建設」で問題解決(解決にならない!絶対に)を図ろうとする「『建設』省のDNA」も結構困った話だけど、「土管思考-上下水道局のDNA」というのも厄介な話です(真面目な職員ほど、組織のDNAをずっぽり継いでしまう)。
「井の中の蛙」ならぬ「土管の中の○○○」。(○○○にぴったりなのは何だろう?)