雑感 2009年7月 |
これを書こうかな、と思ってからまるまる5日以上かかってしまった。「速さ勝負!」だと思っている自分としてはいささか不満。
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徳山ダム「問題」は徳山村においても、まだまだ終わっていない。
手入れを続けた自分の持ち山にアクセスできない人がいる(公有地化する-買い取ってやる-から文句を言うな、というのが、事業者・国・県の姿勢)。
ホハレ(ホウハレ)峠を足で越えて、唯一水没しなかったふるさと-門入の地に住み続ける人がいる。
中日新聞 2009.6.20
徳山ダムに沈まなかった門入地区/変わらぬ自然・変わらぬ生活
聞くところによると自衛隊だかが(迷彩服を着た人たちだった、という目撃証言)ヘリで材料を運んで建てた水資源機構の建物もあるのだとか。「学習センター」という・・・。
水機構の車もあるそうだ。ま、水資源機構はダム湖点検のための船をもっているのだから、燃料補給くらいは簡単にできるのでしょう。
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先日(6月30日)、名古屋の上前津の近く、新堀川の宇津木橋に立ち寄った。
写真の通りの現状。臭う。
この「浄化」のために徳山ダムの水を使う?
そういう話を聞く度に「大都市エゴイズム」を感じる。
山奥の村が消滅するのは「仕方がない」、大都市住民が汚した水を伊勢湾に流し出すのにダムの水を使う・・・・・。

オイオイ、伊勢湾は水洗トイレの浄化槽か?
もし「自然の大浄化槽」と捉えるのなら、流れ込む汚水を浄化できるかどうか、その環境をきちんと調査しているのか?堀川・新堀川の汚濁の原因物資を特定し、その極小化に努めているのか?
伊勢湾の干潟は大きく損なわれてしまった(藤前干潟は最後の最後に、市民の努力で、どうにか壊されずに済んだ)。
本来は海は大きな浄化能力を持っている。しかし伊勢湾にその浄化能力を超えた大量の汚水を流し込み、かつ浄化作用を持つ干潟などの環境は破壊し続けたのは、どこのどなた様だったっけ?
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JR岐阜駅の南口には、こんな人工河川が作られている。
何か「違う」と感じるのは私だけだろうか?

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5月末のある日、水門川を遡ってみた。
右の写真に「岐阜町」とあるのは、多分岐阜町のヤマの倉庫。
参照 大垣祭
大垣まつり-八幡さんと‘やま’と町

JR線を越えて北に遡る。
水門川は小さな派川の水を集めながら次第に太く大きくなる。
この小川は田植え時期なので水が多い(普段はもっと少ない)。)

水を集めて合流する場所にこんな設備が。
低平地である大垣では、小さな川も氾濫の危険を孕む。どこでどう水を押さえるか。
湛水防除2右
ある場所を浸水から助けることは、他の場所に洪水を流し込むことにも繋がる。
常に難しい問題を内包している。

岐阜県が「荒崎地区の他にも頻繁に浸水する地域がある」と主張した場所。「同種同規模の河川・・・」を意識したらしい(けど岐阜地方裁判所は何の判断も示さなかった。悪名高き大東水害訴訟最高裁判決の論理にも違背している)。しかし浸水の規模もメカニズムも全く違う。「比べてどうする?」

ここが一級河川・水門川(木曽川水系揖斐川支川)の始点。私でも走り幅跳びで越えられそう。
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庭の片隅にこんな花が「いきなり」咲いた。
ミニトマトは鈴なりに実をつけている。しばらくは買わなくてすみそう。
