09年10月9日-ダム事業原則凍結-前原大臣コメント |
国交省のホームページ
「平成21年度におけるダム事業の進め方」
前原大臣のコメント
ダム事業の一覧
たくさんのウェブ記事が載りました。
☆ 読売新聞 2009年10月9日12時59分
48ダム一時凍結、次段階工事に進まず…国交相
前原国土交通相は9日、国や水資源機構が実施している56のダム事業のうち、ダム本体が完成し、改修などを進める8事業を除いた48事業について、今年度は新たな工事手続きには入らず、事業を一時凍結する方針を明らかにした。
ダム工事は〈1〉用地買収〈2〉生活再建工事〈3〉転流工工事〈4〉本体工事――の各段階を経て完了するが、48事業は今年度内に新たな段階に進まない。道府県が実施している87のダム事業については、各知事の判断を尊重するという。
現在、全国で進めているダム事業は、前原国交相が建設中止を既に明言している八ッ場(やんば)ダム(群馬県)と川辺川ダム(熊本県)のほか、計141か所あり、前原国交相は工事の必要性について、自らと副大臣、政務官で見直していくと表明していた。
国交省によると、48事業のうち、北海道の「留萌ダム」と、和歌山県の「紀の川大堰」は新たな手続きに入らずとも、今年度中に工事が完了する。このほか、岩手県の「胆沢ダム」や奈良県の「大滝ダム」など16事業が最終段階の「本体工事」に入っているが、来年度以降、最終的に完成させるかは今後、検討を進める。
一方、自治体が主体となって事業を行い、国が補助金を出す87のダム事業について、前原国交相は「知事の判断を尊重する」と述べ、国のほうから凍結は求めない方針を示した。しかし、補助金の拠出については「我々で判断できるが、知事とも相談する」と語り、補助金停止にも含みをもたせた。
◆凍結されるダム事業◆
【建設中】〈北海道開発局〉幾春別川総合開発、夕張シューパロ、沙流川総合開発、サンル、留萌〈東北地整〉津軽、胆沢、森吉山、成瀬、長井〈関東地整〉湯西川、霞ヶ浦導水、八ッ場〈北陸地整〉利賀〈中部地整〉新丸山、設楽〈近畿地整〉足羽川、大戸川、大滝、紀の川大堰〈中国地整〉殿、尾原、志津見〈四国地整〉中筋川総合開発、山鳥坂〈九州地整〉大分川、嘉瀬川、川辺川、立野、本明川〈沖縄総合事務局〉沖縄東部河川総合開発、沖縄北西部河川総合開発〈水資源機構〉思川開発、川上、丹生、小石原川、大山、木曽川水系連絡導水路、滝沢
【実施計画調査中】〈東北地整〉鳴瀬川総合開発、鳥海〈関東地整〉荒川上流ダム再開発、吾妻川上流総合開発、利根川上流ダム群再編〈中部地整〉上矢作〈九州地整〉筑後川水系ダム群連携、城原川、七滝
☆ NHKニュース 10月9日19時11分
前原国土交通大臣は、国が直轄する48のダム事業について、今年度中は用地買収や本体工事などの新たな段階には入らないとして、原則として一時凍結の対象する方針を明らかにしました。国土交通省によりますと、この措置によって、北海道のサンルダムや平取ダムなど5つの事業で新たな工事が見送られることになります。(後略)
☆ 朝日新聞 2009年10月9日13時16分
本体未着工ダム、28カ所凍結 前原国交相方針
☆ 毎日新聞 2009年10月9日 12時9分
前原国交相:国直轄48ダム凍結…今年度、契約含め
☆ 中日新聞 (2009年10月9日 15時04分)
48ダム事業、新段階に入らず 前原国交相が表明
☆ 中日新聞 (共同通信 2009年10月9日 20時41分)
本体未着工は30ダム 事業継続の判断が焦点
当会として歓迎声明を出しました。
<声明>徳山ダム導水路(木曽川水系連絡導水路)事業凍結を歓迎する
報道によると、本日 10月9日、前原誠司・国土交通大臣は、国や水資源機構が実施しているダム事業のうちの48事業について、今年度は新たな工事手続きには入らず、事業を一時凍結する方針を明らかにしたという。
この凍結される事業には、徳山ダム導水路(木曽川水系連絡導水路)事業も含まれる。
先ずは、心から歓迎する。(後略)
【PDFファイル版】
声明にもあるように「これで万々歳」ではありません。
過去の検証と今後の河川行政のあり方(流域住民の川の利用と関わりのあり方)に対して、一層の責任を果たさねば、と身の引き締まる思いがします。
◇ ◇
甘くなるといいな・・・ウチの蜜柑
