150円の供託通知 |
石川県知事から下のものが来ました。
石川県の2級河川(金沢を流れる犀川に建設しようとしている)「新辰巳ダム」に係る権利が強制収用され、その補償金の分の供託です。
ご立派な通知で「150円」!!
何だかヘンな感動を覚えました。

収用裁決の後、まずは「振込先を」という連絡が来、次に現金書留が来、受領拒否したので供託されました。
それにしても「150円」で手間暇がかかること!
石川県土木部ダム建設室の方には2度か3度お運び頂きました。「(ダム建設を)ご理解頂きたい」としておいでになりました。初回は「補償交渉ではありません。ご理解頂くため」と言いながら、見た目綺麗だけど中味のな薄いパンフレットをもってきただけ。犀川河川整備基本方針・河川整備計画について聞いても答えられない(資料をもってロクにもって来ない)。
次にいらしたときは土地収用法絡みの説明会が始まった後でした。「私は任意交渉を拒否した思えはありません・・・どころか、前にいらしたときに、『交渉ではないのですか?』とこちらから伺ったのに、『交渉ではありません』とのお返事でしたよね。一度も補償交渉に来ないで、のっけから強制収用前提とは、随分剣呑ですね」と、噛み合わない話をしました。
「ご理解頂きたい」と結構な人件費をかけながら、「ご理解頂く」前提の真っ当な説明がない。未だに高水流量の疑問とか、ダム以外の方法に関する質問に答えてくれていない。
財産価値「150円」の権利に、石川県がかけた膨大なコストの意味が分からない。
このコストは石川県の皆さんの税金から出されています。(ご迷惑をおかけします)
かくいう自分たち、徳山ダム水没地トラスト。
徳山ダムの水没地のトラスト地が強制収用された後、同じ手続きがあったはずなのだけど記憶にない … 供託通知書、来てたっけ? トラストの皆さんに中では一番「土地持ち」だった私の分は「150円」よりは多かったはず(二千数百円?)
10年経つと没収されるとはいえ、「どうなったか」を調べる気にはなれない(気分と時間のコストが合わない)。
兼六園と辰巳用水を守り、ダム建設を阻止する会 (辰巳の会) ブログ
http://blog.goo.ne.jp/stoptatsumidam
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何故か、千葉・幕張の海(2月6日)
