導水路事業は中部地整の「主な河川事業」 |
旧聞になりますが・・・
中部地整河川部サイト
http://www.cbr.mlit.go.jp/kawatomizu/index.htm
に、3月31日付けでパンフレット「中部の河川事業」が掲載されています。

http://www.cbr.mlit.go.jp/kawatomizu/pdf/brochure_chubu-kasenjigyou.pdf (8.06MB)
木曽川水系連絡導水路事業も「主な河川事業 3)ダム事業」にしっかりと位置付いています。総事業費890億円だもの「主な」だわねぇ・・・。
事業実施計画が存在し、水資源機構木曽川水系連絡導水路 建設所が存在し、調査費という名目だろうとなんだろうと予算もしっかりついている以上、行政の論理としては、現に進行中の事業であって消えてなくなるわけはない。
こうやって年々「進捗率(=事業費の消化率)」は上がっていき、「ここまで来たからもっとやる」の論理に嵌って行くのが従来のやり方でした。
さて、この構造は変化するのでしょうか?
設楽ダム事業と並べてあるこのページに「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」のことも載せています。
しかし、「治水対策」を洪水対策に限っている以上、木曽川水系連絡導水路事業には「関係ない」。むしろ、(「第8回 有識者会議 配付資料」で明確になったのですが)「流水の正常な機能の維持」については、ダム以外の案は検討されません。
貯水容量の実に82%を「流水の正常な機能の維持」が占める設楽ダム、事業費の65.5%が「流水の正常な機能の維持(異常渇水時の河川環境改善)」である木曽川水系連絡導水路事業は、この「有識者会議」で却って「他に代替案がない」というGOサインが出かねない、という懸念が生じてきます。