市民による豊かな海づくり大会成功への手応え |

5月25日付けの岐阜新聞1面で、「市民による豊かな海づくり大会」が取りあげられました。
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★岐阜新聞連載
ぎふ海流 第8章 次代へつなぐ
⑨ 市民の海づくり大会 断たれた清流、元の姿に
http://www.gifu-np.co.jp/tokusyu/2010/gifu_kairyu/8/gifu_kairyu8_9.shtml
多様な生き物と伝統ある文化をはぐくんできた清流・長良川の分断を解消させたい―。長良川流域の岐阜、愛知両県の市民グループでつくる実行委員会が6月5、6日、「市民による『豊かな海づくり大会』」を岐阜市長良福光の長良川国際会議場などで開く。長良川河口堰(ぜき)が河川環境に及ぼしている現状を広く伝えて、ゲート開放への機運を盛り上げたい考えだ。
実行委員会は、岐阜大学の粕谷志郎教授と、藤前干潟を守る会の辻淳夫理事長が呼び掛け人で、環境保全活動などに取り組む約10団体が加盟。行政との対立ではなく、市民との対話に重点を置いた大会を目指している。
メーンは5日に開くシンポジウム。「豊かな川から豊かな海へ」をテーマに、釣り師や森林保全活動団体代表、川漁師、魚類研究家らが各現場から長良川の環境変化を報告する。6日には、一般を対象にした川下りや魚釣り、水辺観察会などを計画し、長良川に多くの人に関心を持ってもらう仕掛けにした。
市民との対話を重視するのは、「川を身近な存在として意識してもらいたい」(粕谷教授)との願いからだ。実行委員会の会合で、メンバーから「河口堰下流にヘドロがたまりシジミがすめなくなった」や「天然鮎の溯上(そじょう)が減り、天然鮎を提供する郡上市内の料理旅館は商売が苦しくなった」など憤りが聞かれた一方、「川と人の暮らしが切り離され、多くの人が川に無関心になっている」や「心に響く大会にしたい。怒りで人を動かすことはできない」などの意見が出たのが背景にある。
実行委員会は、10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締結国会議(COP10)を見据えている。辻理事長は「長良川の生物の多様性を各国に伝え、世界から日本に対して長良川河口堰の開放を求めるような機運をつくろう」と語る。
長良川河口堰で4月25日に開いた大会プレイベント「ヘドロ観察会」では、河口堰付近の上下流で採集した河床のたい積物はヘドロばかりで、シジミは一つも捕れなかった。粕谷教授は「豊かな海のために豊かな川を取り戻そう。河口堰を開けさえすれば、長良川は元の豊かな川として復活する」と呼び掛け、多くの人の関心が集まることを期待している。
(ぎふ海流取材班)
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遡りますが、5月7日に朝日新聞岐阜県版に全面意見広告を出しました。

長良川河口堰を
いますぐ開ける。・・・と
アユよろこぶ、サツキマスよろこぶ
シジミもよろこぶ・・・
エビもカニもよろこぶ
そして、海がよろこぶ
みんなの宝、長良川。
その長良川の今は、かっての輝きを失っていると感じませんか?
全国に自慢できたアユはなぜこんなにも小さく弱々しくなってしまったのでしょう? 多様で豊かな生き物たちは、なぜこんなにも減ってしまったのでしょう?
人の手を加えてはいけないところに、人がコンクリートの構造物を作ってきました。
いえ、まだ作ろうとしています。
そして人が丁寧に手入れをしなくてはならない森林には人が入れていません。
これでは、川がどんどん貧しくなってしまいます。
このままでは長良川は死んでしまう…
流域の人々、漁業者、観光関係者、研究者は心を痛めています。
この6月、清流がつなぐ豊かな海づくりをテーマに大会は
岐阜県で開催される「全国豊かな海づくり・ぎふ長良川大会」は
私たち市民が「長良川」を見つめなおす良い機会です。
運用開始から15年目の長良川河口堰
長良川の過去・現在・未来を考えるとき、
海とのつながりを断ち切ってしまった長良川河口堰から目をそらすことはできません。
私たちはまず河口堰ゲートを開放することを訴えます。
河口堰のゲートを開けて、汽水域を戻し、生き物が海と川を自由に往来できるように
していけば、長良川はきっと元の豊かな川として復活するでしょう。
市民による「豊かな海づくり大会」へ
「あの懐かしく豊かな長良川」を取り戻し、
次の世代に伝えていきましょう。
6月5日、6日、市民による「豊かな海づくり大会」に
是非ご参加下さい。
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大会(1日目) 6月5日(土)10:00~16:00
長良川国際会議場国際会議室
10:00~12:00
● ビデオ「長良川」上映
● 講 演 「長良川の魚たちはいま?」 向井貴彦 岐阜大学准教授(魚類生態学)
「河口堰と長良川」 山内克典 岐阜大学名誉教授(動物生態学)
13:00~16:00
● シンポジウム「豊かな川から豊かな海へ」
コーディネーター:粕谷志郎:
市民による「豊かな海づくり大会」実行委員会呼びかけ人
パネラー
松山 覚さん 長良川上流の釣り師
小森 胤樹さん 長良川の水源で森林を守る活動
平田 勝高さん 長良川と漁業(鵜匠の出で立ちでお話)
野田 卓志さん 長良川の魚の文化 (創業130年を誇る川魚佃煮の老舗「角鍬」の若旦那))
高山 進さん 伊勢・三河湾流域ネットワーク 共同代表
後藤 宮子さん 長良川の魚類研究家
大橋亮一さん 専業漁師(ビデオ出演)
17:00~
● 河原でバーベキュー 参加費1000円(飲み物は別)
大会(2日目)6月6日(日)
● 楽しいイベント 10:00~12:00
集合 9:30 尚子ロード前の河原
(1)ラフティングによる長良川下り 10時 千鳥橋出発、12時 尚子ロード着
(2)長良川で魚を釣る会
(3)長良川の歴史と文化を訪ねるまちめぐり
(4)親と子の水辺観察会
*ラフティングは予約先着30名様で締め切ります。ラフティングの問合わせ・予約は
メール nagarask@gmail.com TEL/FAX 058-265-0417
主催 : 市民による「豊かな海づくり大会」実行委員会
(呼びかけ人 粕谷志郎 辻淳夫)
長良川市民学習会、NPO法人藤前干潟を守る会、板取川自然探索・山童、いまじんウォーク実行委員、NPO法人ギンブナの会、河口堰に反対し長良川を守る岐阜県民の会、長良川河口堰建設に反対する会・岐阜、長良川水系・水を守る会、
協力:名古屋市水辺研究会
この大会についてのお問い合わせは、
長良川市民学習会 武藤仁 090-1284-1298 へ
この取り組みは、市民の力で支えられています。
みなさまのカンパを是非よろしくお願いいたします。
郵貯口座 口座記号番号:00820-8-158621 口座名:「豊かな海」実行委
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遠方からの参加歓迎です。