2010年 10月 28日
COP10 10月26日のワークショップ |
COP10 10月26日のワークショップ

10月26日午後1時から4時、CBD市民ネットワーク共有スペース(私たち「市民のによる『豊かな海づくり大会』実行委(=「ゆたか」)」)のパネルの前)で、「長良川河口堰の現状と明日を考える」ワークショップをやりました。
開始前の写真です。
リユースコップとお茶と一口お菓子を用意したけど、どうだろう・・・

武藤さんのプレ・プレゼンも良かったし、粕谷(志)さんの講演も良かった。
遠くからCOP10の生物多様性交流フェアに参加している顔見知りの方も数名参加して下さいました。
感動!だったのは、1975年の貴重なTV映像。
この頃、私はまだ岐阜県にいなかった(岐阜県に住むことになるとも全く思っていなかった-夫の故郷ではあるけど)。
「伝説の・・・」(人や川デモやそのときの風景)をいろいろ見ることができて感慨深いです。
この映像を入手された方に感謝!
1975年までには、大垣に二度三度来ただけで岐阜はほとんど知りませんでした。
しかし1977年年から大垣に住んでいるので、映像に出てきた長良橋直上流の風景は知っています(この場所で泳ぎました、何度か)。
「長良川漁師口伝」の大橋亮一さんのお話映像も流されました。
弊ブログ
「長良川漁師口伝」について [2010-07-22]
http://tokuyamad.exblog.jp/14243541/
大橋兄弟が漁場にしている場所と安八決壊水害(1976年)は、隣接というか対岸というか・・・という場所です。河口から38km付近。
河口堰の影響はこんな場所にまでは及ばない、と言った学者も数多くいましたが、生態系ってそんなに生やさしいものではないです。直接の物理的影響の多寡でははかれない。

本来「ゆたか」の呼びかけ人であり、共同代表でもある辻淳夫さんも顔を出して下さいました。伊勢湾全体の生物多様性からみた木曽川水系、特に長良川の状況をいつもとても心配されていました。辻さんがお元気になられるときまでには、「河口堰開放」をもう少し現実化すべく頑張りますからね。
長良川支流吉田川(明宝地区)で毎年行われている「サツキマスの産卵を見る会」。
今年は10月24日に行われましたが(参加させて貰いました。このことはまたの機会に)、見事に産卵の場面の撮影に成功!
この動画映像をインターネットで見ました。
長良川水系・水を守る会
http://nagarariver.blog10.fc2.com/
に動画が載っています。「一瞬」ですからよく見ていないと「????」ですよ。
それと肝心なときに、カメラの前にウロウロしている’ちょっかいアマゴ’が邪魔だった・・・けど「しょうがない」。アマゴだって、「この瞬間に放精して何パーセントかの確率で受精させて子孫を残す]ために必死なのですから。
記念撮影・・・日陰(西陽の逆光)でちょっと暗いのが残念。

そしてこの横断幕をもった一部の人たちが、自然発生的に「横断幕をもっての集団アピールお散歩」を始めました。

フェスティバルゾーンだけでは物足りなくて、堀川の上にかかる橋を渡って、エキスポゾーンまで足を伸ばしての「お散歩」。
この写真に写っている人数が少ないのは ①完全に隠れてしまった人が数名 ② (私もだけど)「写真撮影」のために集団から離れていた人が数名 いるからです。
まあ「お散歩」ですから、数の多寡はどうでも良い。
エキスポゾーン高尾山の天狗さんとか、川上ダム予定地のオオサンショウウオさんとか、(もちろん人間にも)大いに歓迎されました。
もともと「交流フェア」とは「アピール交換」の場なのですから、テント内にちんまり座っていなければならないなどということになるはずはない。
◇ ◇
ちょうど、熊本県八代市のつる詳子さんが、下のようなメールを下さいました。
= = = = = = = = = = = =
つるです
ブログ
「荒瀬ダムと川辺川ダムの現場から」
平成15年に荒瀬ダムのゲート全開を始めてから今までの八代海の変化をブログにまとめました。
http://kumagawa-yatusirokai.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-1ba8.html
変化をまとめると以下のようになります。
○干潟は行くたびに歩きやすくなっています。また、歩ける範囲がとても広がっています。砂地が広がっています。
○数が減少し、熊本県でも絶滅危惧種に指定されたオサガニやハマグリが増えています。
○タイラギやマテガイも大変増えています。タイラギは店頭に並ぶようになりました。
○ここ数十年確認がなくもう絶滅したと思われていたオオノガイ、ミドリシャミセンガイが確認されるようになりました。
○現在は大水で球磨川は濁っても、澄むまでの日数がかからなくなりました。
○以前は起こっていた赤潮、白潮、青潮が球磨川河口では起こらなくなりました。
○河口の青のりはその年の気温によって出来不出来はありますが、色落ちするようなことがなくなり、品質の高いノリが採れるようになっています。
○アマモ場は激減し、点在している程度でしたが、面として広がりつつあります。また、ウナギなどがアマモ場にやってくるので、タカンポ(ウナギを採る道具)漁をする漁師さんが出てきました。去年は1~2人でしたが、今年は7~8人。来年はもっと増えそうだということです。
○チリメンジャコの漁期が早くなった。
○結果として、河口干潟は漁業権の設定がないため、一般の人もアナジャコやハマグリ・マテガイを採り市場に出したりしています。また、市外の業者なども来て採っていくので、何とかしてほしいと地元から苦情がでていますが、撤去準備の段階で球磨川河口の干潟の経済的価値が上がっていることは間違いありません。
====つる詳子
荒瀬ダムは「日本初の本格的ダム撤去」になるはずです。
撤去を前提にゲート開放をしてからもう7年になるわけです。
球磨川にあるいくつかのダムの一つ(かなり下流部のダムですが)のゲートが全開するだけで、こんなにも汽水域・干潟は活き活きしてくるのです。
自然は、生態系は微妙なバランスで成り立っています。それをいじくれば生態系は壊れる。生き物は貧弱になる・・・・・でも、自然の回復力・治癒力もまたスゴイものがあります。
長良川河口堰のゲートを上げるだけでも、長良川が蘇っていくのを、そして木曽川河口部の海が生き返っていくのを、実感することができるでしょう。
つるさんのブログから写真を1枚パクリます。
伊勢湾岸にもこんな風景が普通に見られるようになることを祈って。


10月26日午後1時から4時、CBD市民ネットワーク共有スペース(私たち「市民のによる『豊かな海づくり大会』実行委(=「ゆたか」)」)のパネルの前)で、「長良川河口堰の現状と明日を考える」ワークショップをやりました。
開始前の写真です。
リユースコップとお茶と一口お菓子を用意したけど、どうだろう・・・

武藤さんのプレ・プレゼンも良かったし、粕谷(志)さんの講演も良かった。
遠くからCOP10の生物多様性交流フェアに参加している顔見知りの方も数名参加して下さいました。
感動!だったのは、1975年の貴重なTV映像。
この頃、私はまだ岐阜県にいなかった(岐阜県に住むことになるとも全く思っていなかった-夫の故郷ではあるけど)。
「伝説の・・・」(人や川デモやそのときの風景)をいろいろ見ることができて感慨深いです。
この映像を入手された方に感謝!
1975年までには、大垣に二度三度来ただけで岐阜はほとんど知りませんでした。
しかし1977年年から大垣に住んでいるので、映像に出てきた長良橋直上流の風景は知っています(この場所で泳ぎました、何度か)。
「長良川漁師口伝」の大橋亮一さんのお話映像も流されました。
弊ブログ
「長良川漁師口伝」について [2010-07-22]
http://tokuyamad.exblog.jp/14243541/
大橋兄弟が漁場にしている場所と安八決壊水害(1976年)は、隣接というか対岸というか・・・という場所です。河口から38km付近。
河口堰の影響はこんな場所にまでは及ばない、と言った学者も数多くいましたが、生態系ってそんなに生やさしいものではないです。直接の物理的影響の多寡でははかれない。

本来「ゆたか」の呼びかけ人であり、共同代表でもある辻淳夫さんも顔を出して下さいました。伊勢湾全体の生物多様性からみた木曽川水系、特に長良川の状況をいつもとても心配されていました。辻さんがお元気になられるときまでには、「河口堰開放」をもう少し現実化すべく頑張りますからね。
長良川支流吉田川(明宝地区)で毎年行われている「サツキマスの産卵を見る会」。
今年は10月24日に行われましたが(参加させて貰いました。このことはまたの機会に)、見事に産卵の場面の撮影に成功!
この動画映像をインターネットで見ました。
長良川水系・水を守る会
http://nagarariver.blog10.fc2.com/
に動画が載っています。「一瞬」ですからよく見ていないと「????」ですよ。
それと肝心なときに、カメラの前にウロウロしている’ちょっかいアマゴ’が邪魔だった・・・けど「しょうがない」。アマゴだって、「この瞬間に放精して何パーセントかの確率で受精させて子孫を残す]ために必死なのですから。
記念撮影・・・日陰(西陽の逆光)でちょっと暗いのが残念。

そしてこの横断幕をもった一部の人たちが、自然発生的に「横断幕をもっての集団アピールお散歩」を始めました。

フェスティバルゾーンだけでは物足りなくて、堀川の上にかかる橋を渡って、エキスポゾーンまで足を伸ばしての「お散歩」。
この写真に写っている人数が少ないのは ①完全に隠れてしまった人が数名 ② (私もだけど)「写真撮影」のために集団から離れていた人が数名 いるからです。
まあ「お散歩」ですから、数の多寡はどうでも良い。
エキスポゾーン高尾山の天狗さんとか、川上ダム予定地のオオサンショウウオさんとか、(もちろん人間にも)大いに歓迎されました。
もともと「交流フェア」とは「アピール交換」の場なのですから、テント内にちんまり座っていなければならないなどということになるはずはない。
◇ ◇
ちょうど、熊本県八代市のつる詳子さんが、下のようなメールを下さいました。
= = = = = = = = = = = =
つるです
ブログ
「荒瀬ダムと川辺川ダムの現場から」
平成15年に荒瀬ダムのゲート全開を始めてから今までの八代海の変化をブログにまとめました。
http://kumagawa-yatusirokai.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-1ba8.html
変化をまとめると以下のようになります。
○干潟は行くたびに歩きやすくなっています。また、歩ける範囲がとても広がっています。砂地が広がっています。
○数が減少し、熊本県でも絶滅危惧種に指定されたオサガニやハマグリが増えています。
○タイラギやマテガイも大変増えています。タイラギは店頭に並ぶようになりました。
○ここ数十年確認がなくもう絶滅したと思われていたオオノガイ、ミドリシャミセンガイが確認されるようになりました。
○現在は大水で球磨川は濁っても、澄むまでの日数がかからなくなりました。
○以前は起こっていた赤潮、白潮、青潮が球磨川河口では起こらなくなりました。
○河口の青のりはその年の気温によって出来不出来はありますが、色落ちするようなことがなくなり、品質の高いノリが採れるようになっています。
○アマモ場は激減し、点在している程度でしたが、面として広がりつつあります。また、ウナギなどがアマモ場にやってくるので、タカンポ(ウナギを採る道具)漁をする漁師さんが出てきました。去年は1~2人でしたが、今年は7~8人。来年はもっと増えそうだということです。
○チリメンジャコの漁期が早くなった。
○結果として、河口干潟は漁業権の設定がないため、一般の人もアナジャコやハマグリ・マテガイを採り市場に出したりしています。また、市外の業者なども来て採っていくので、何とかしてほしいと地元から苦情がでていますが、撤去準備の段階で球磨川河口の干潟の経済的価値が上がっていることは間違いありません。
====つる詳子
荒瀬ダムは「日本初の本格的ダム撤去」になるはずです。
撤去を前提にゲート開放をしてからもう7年になるわけです。
球磨川にあるいくつかのダムの一つ(かなり下流部のダムですが)のゲートが全開するだけで、こんなにも汽水域・干潟は活き活きしてくるのです。
自然は、生態系は微妙なバランスで成り立っています。それをいじくれば生態系は壊れる。生き物は貧弱になる・・・・・でも、自然の回復力・治癒力もまたスゴイものがあります。
長良川河口堰のゲートを上げるだけでも、長良川が蘇っていくのを、そして木曽川河口部の海が生き返っていくのを、実感することができるでしょう。
つるさんのブログから写真を1枚パクリます。
伊勢湾岸にもこんな風景が普通に見られるようになることを祈って。

by tokuyamadam
| 2010-10-28 23:33
| 長良川の話題
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