北海道ダメ・ダム見学珍道中-7 |
-沙流川・二風谷 (2)-
(承前)
岡山の「緑・川・人フォーラム」の方々とも一緒の二風ダム堤体上での集合写真(?)。
集合写真というには、ちょっとオマヌケ(きちんと並んでいないし、ポーズも決まっていない)なところがご愛敬。
背景の削られた山がチノミシリです。平取ダム計画でもチノミシリに堤体(右岸)を取り付けようとしているのですから、くだんの「事情判決」で違法とされたことも、国交省北海道開発局は全く意に介していないのだ、ということがよく分かってしまいます。
国交省北海道局のサイト(なぜかここでも「北海道開発」となっているので、北海道局と北海道開発局の区別が非常に分かりにくい)
★ 北海道局(国交省内の内局 予算等)
http://www.mlit.go.jp/hkb/index.html
には、「アイヌ関連施策」
http://www.mlit.go.jp/hkb/ainu0001.html
というページもあるのですが。
参考
★ 国交省北海道開発局(地方局 北海道札幌市 事業等)
http://www.hkd.mlit.go.jp/
◇ ◇
数日間、雨模様の天気が続き、水量は多い目なのに、それでもこの浅さ。(1mちょっと。学校のプールの深さか?)
皆様、もうよくご存じの「ダムは国を滅ぼす」http://spa.fusosha.co.jp/spa0008/book00011601.phpには、”世界最悪のダム”と(名誉にも!)紹介されていますが、ホントだわ。
見た瞬間、「堆砂ぁぁぁ・・・・・」。
「好天が続けば、まるで砂漠みたいだ」という話も宜なるかな。
言いたかないけど「徳山ダムがマシに見えてしまう」。
(COP10の生物多様性交流フェアで「北海道」もブースを出していました。最終日-29日-に、あえて道営・当別ダムには言及せず、「10月初めに北海道に行ってきました。二風谷ダムは本当酷い。(私がずっと「中止を求める」運動をしてきた徳山ダムがマシに見えてしまう。11月1日に道知事が「北海道脱ダムをめざす会」と二風谷現地で意見交換をされるそうだけど、こんなダムを前にして、もう北海道にはダムは作らないで貰いたいものですね」と、勝手に喋ってみました。ブースにいた人は、私の「ダム批判」に対して、不快そうではなかったです。長良川市民学習会のリーフを渡してきました。)
◇ ◇
右のものが2008年11月に「国土交通省 北海道開発局 室蘭開発事業部 沙流川ダム建設事業所」作成の(「6」で表紙を紹介した「二風谷ダム」パンフより少し薄い)パンフの表紙です。
平取ダムと一緒に「治水のとってもありがたい目的・効果」を図にしているところを載せます。まずは位置図。
部分拡大。
「ダムがない場合」
「ダムがある場合」
でも実際は「二風谷ダムの存在こそが、2003年の富川地区の大水害を引き起こした」のです。(富川水害訴訟 後述)
パンフでは、この水害について以下のようなものを載せています。
「二風谷ダムがなければ、もっと大変だった」と。
この記述こそ「真っ赤なウソ」「事実の歪曲(改竄・捏造)」。
上流にもう一つダム(平取ダム)をつくれば良いというものではない。
もうダムを作る愚から脱してほしい、と心から思います。
続く