内ヶ谷ダム「第1回 検討の場」とパブコメ |

11月25日、岐阜県は「第1回 内ヶ谷ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」を開催した。
そして直ちにパブコメを募集し始めた。何の議論もないところで「いきなり意見募集」・・・これでは「『意見を聴いた』というアリバイづくり」と言われても当然だろう。

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http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/
☆ 第1回内ヶ谷ダム検討の場の資料についてhttp://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/dam-jigyo/uchigatani-kento.html
○次第及び配席図(6kb)
○【資料1】内ヶ谷ダムの検証について(509kb)
○【資料2】ダム検証の背景(15kb)
○【資料3】検討の場規約(案)(6kb)
○【資料4】内ヶ谷ダム事業の検証にかかるスケジュール(案)(13kb)
○【参考資料】県施工ダムの評価軸のあり方(377kb)
○【参考資料】県施工ダムの評価軸のあり方(参考資料)(107kb)
☆ 内ヶ谷ダム建設事業の検証に係るご意見の募集について
http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/dam-jigyo/1kai-kensyo-iken.html
今回の意見募集の結果を踏まえて長良川中流域における洪水対策案を2から5案作成し、比較評価を行い、長良川中流域における最も望ましい洪水対策を策定してまいります。
(略)
なお、26の「洪水対策案」については、長良川中流域でその対策を講じることが物理的に可能か、また現在の技術力で数値評価が可能かといった観点で、○、△、×といった概要としての分析を明示しております。この分析は、岐阜県事業評価監視委員会において、本年4月から6月にかけてご審議いただいたものを元としておりますが、ご意見をいただく際のご参考としてご活用いただければ幸いです。
(略)
意見募集期間
平成22年11月26日(金)から平成22年12月24日(金)
(略)
お問い合わせ先
この意見募集についてのご質問等は、下記までお願いします。
岐阜県県土整備部河川課河川整備担当
電話:058-272-8593 電子メール:c11652@pref.gifu.lg.jp
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まだ資料を読み込むことができていない・・・というより、情報公開請求をかけても、岐阜県にはバックデータはロクに残っていない。
コンサルの計算結果だけが”神託”のごとく出てくる。どういう洪水を想定したかも分からない(担当者が説明できない)、バックデータも計算式もなしで、”これだけ水位低減効果があります”の結論だけを奉じて議論しろ、というのは酷い話(※)。
※ 最低減の情報・説明を求めに行く予定。
こういうのをもって「水位低減効果の数値がはっきり出て安心できる」と宣う岐阜県事業評価監視委の河川工学者先生は、自分は専門家で分かっているからシモジモは理解できなくても良い、という感覚なのだろう・・・「河川法改正の意義」は、10年以上経って、何のことはない、河川管理者が委嘱する「委員の先生方」に理解されていない、ということがよく分かる。
またこの「先生」は、B/C評価にあたって「恩恵」を受ける地域を下流に向かって広く採るべし、と唱えていた。「岐阜市中心部へのご利益」を算入することで「1.1」の危なっかしいB/Cを大幅上昇させたい、ということらしい。そうまでしてダムに拘るのは感覚的に理解不能。
河川管理者も「数字・数値」への拘りは強い。
「数字・数値」に拘ると「ダム」に傾斜する・・・治水の本来の目的は、人の命を守ることのはず(環境を破壊する治水なんていうのは治水の名に値しない)。
岐阜県がおかている財政逼迫の中で、公平・公正に本来の目的を実現していこうとすれば、「ダムは愚策」と断ずるしかない。
「ダムに依存する治水計画こそ(命を守ることにおいて)最も危険である」ことを、何とか分からせたいと思う。
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2010年11月26日午後遅くの長良川。
