2010年12月7-8日 長良川「治水」調査行-1 |
~ 今本博健先生とともに~
内ヶ谷治水ダムという愚策が起きあがってきて、県民には何の説明もないまま「ご意見募集」が行われています(24日まで)。
ウソでも(というのはスゴイ言い方ですが)、「ダムがあるとこういう効果があります」という説明(宣伝)とともに「ダムを作ります」というのが普通。でもこの内ヶ谷ダムについていうと、どうやらダム建設名目の道路を地元の建設業者に発注する(何とか倒産を防ぐ)ことに意味があるという類の事業らしい・・・地元の郡上市の人でも「とっくに消えたダム計画だと思っていた」人も何人もいます。
前の稿で書きましたが、数字で出されている「1/100 HWL」との関係でいえば「ダムなし」でも全部クリアしています。その上での「千鳥橋付近で5cmの水位低減効果」が何なのでしょう?
あんまり訳が分からなくて「とにもかくにも意見募集には応じる」ことにしている私も「????マークのキノコ」状態で視点も定まらない … 内ヶ谷ダムで主に「恩恵/ご利益」がある中流部(美濃・関・岐阜市北部)の「今後の治水のあり方」や、「涸れた今川と現在進行中の床上浸水対策事業」と関連することはボヤっと分かるのですが。
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企画力バツグンの武藤仁さんがまた動いて下さいました。
今本博健先生をお招きして、2010年12月7-8日に長良川「治水」調査行を行いました。ずっと一緒だったのは7名。それに部分参加者がいて総勢10名ほどに、テレビ局取材もあって、結構賑やかでした。

旅の始まり。岐阜市内の長良川河畔。岐阜城(金華山)をバックに。
この切れ込みは水位が上がったときには畳を入れて土嚢で補強して浸水を防ぐためのもの。畳のサイズがどの家でも同じだった時代だからこそ可能だったことです。「自助・共助」が生きていた頃には、本当に役だった知恵。

長良川基準地点「忠節」。この堤防際に「木曽川上流河川事務所」がある。その真ん前に車を停めて堤防へ。(木曽川上流河川事務所に「いきなりお邪魔」はしなかった・・・先を急いでいたから)
忠節橋の橋脚のすぐ下に量水計????
橋脚の影響をモロに受けないか?
全体の行程は、
12月7日
★岐阜市内長良川
「長良川基準地点忠節」、「岐阜特種堤」「長良橋の左岸陸閘(大宮陸閘)、右岸陸閘(長良陸閘)」「忠節用水」「(2004年水害で浸水した)石金旅館と周辺」
★今川付近
「床上浸水事業工事」「『涸れた今川』と橋脚の水たまり」「保戸島用水取水口、壊れて復旧中の導流堤」「登り落ち漁仕掛け、遊水地機能を有する地域、濃尾大地震断層と津保川、etc)」

☆「美濃湊、美濃橋」
→ 郡上八幡・備前屋泊
今本先生の「治水の考え方」講義
12月8日
「(郡上総合庁舎)長良川上流河川開発工事事務所」
「亀尾島川下流付近(砂防ダム)、那比川合流点付近、大奈良橋から長良川本川合流部をみる」
「中部電力 長良川水力発電所」
「御料場、”放流”予定地(古津川)」
「犀川合流点、1976年長良川右岸決壊現場、十連坊(輪中堤)」
あまりにも盛りだくさんに見てきて、私の頭はオーバーフロー状態。整理してからとなったら、今年中にはとっても無理みたいなので、順不同で小出しに行きます。
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