内ヶ谷にはイヌワシがいる?!?! |
まずは、自らと岐阜県河川課のオマヌケぶりに呆れた、と言わなければなりません。
基本資料をみていない、という意味ではどちらも「恥ずかしい」。
インターネットで公開されている長良川圏域河川整備計画のp13にスゴイ情報があります。「内ヶ谷ダム周辺環境調査結果」だ、として載っています。
イヌワシ・クマタカ・オオタカの「揃い踏み」、イヌワシが国の天然記念物であることも記しているじゃないですか!!!

岐阜県河川課/河川整備計画
http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/seibi-keikaku.html
長良川 本文
http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/seibi-keikaku.data/nagaragawa-honbun.pdf
p13
結果からいうと「調べてみたが確認できなかった」ということらしいのですが???(p12には、「圏域上流の山地には、天然記念物であるイヌワシが・・・確認され」とあります。このp13の表と併せて、この叙述を見る限り「ホントは棲息確認をした(隠すのか?)」と考えて当然の記載)。
◇ ◇
内ヶ谷は「秘境」「貴重な生き物の宝庫」と言われています。こうした場所には希少猛禽類がいるに違いない、ということことは見当がつきます。「クマタカがいるらしい」という情報は前からありました。
今は「こういう希少種がいる/種名」くらいは明らかにするのが常識です。が、「内ヶ谷ダム」関係資料に出てこない。でもって情報公開請求をしました。岐阜県は情報公開請求に対して、種名も調査方法も「黒塗り」で対応してきました。「黒塗りぶり」を見せるために「H17年度環境調査(猛禽類)」から2枚。


PDFファイルもアップします。
河川関係以外でも、いろんな「黒塗り」に接していますが(※)、これもまた見事な黒塗り、感動的ですらある・・・。
※ 「黒塗り」を黙って見過ごして来たわけではない、いろいろな方策をとって開示させてきた、と強調したいです。
弊ブログ
不透明すぎる!木曽川水系連絡導水路-上流分割案-の「合意」 [2008-11-25 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/9751449/
◇ ◇
岐阜県河川課の担当者K氏に「インターネットで公開しておいて、(種名も)黒塗りするって、どういうこと?」とツッコミをかけました。
K氏は「長良川圏域河川整備計画」のこのページの認識が全くありませんでした。
その程度の情報整理もしていないで「検討の場」を設けるかぁ?
事業主体=検討主体がこのありさまで、何をどう検討するのさ?
現政権・国交省は、「再検討」という名目で、こんな訳の分からぬ(=事業者が基本的な情報を把握できていない)「寝た子を起こ」して(=ゾンビを生き返らせて)、わざわざ補助金をつけるつもりなのぉ?
・・・1995年のダム等審議委員会(皮肉を込めて「霞が関のエクスキューズ」としては一定の意味があったと思う)よりずっとオマヌケな「再検討」って何?15年間、一体何が前進したのだろう? 喪われたのは月日だけではない?
◇ ◇
