トリプル選余波 |
2月6日の愛知・名古屋「トリプル選」は、おおかたの予測通り「河村・大村連合の圧勝」であった。
この結果をもって「木曽川水系連絡導水路(徳山ダム導水路)は中止になるね、長良川河口堰のゲートは開くね」と喜んで下さる方もおられるが、道のりはまだまだ険しく、容易なものではないと思う。
木曽川水系連絡導水路(徳山ダム導水路)が、本体着工に至ることは当面(ここ5年くらい?)ないだろうが、現行の「木曽川水系連絡導水路に関する事業実施計画」が正式に廃止されるまでには紆余曲折があるだろう。
さらに木曽川水系水資源開発基本計画(*)および木曽川水系河川整備計画から、「木曽川水系連絡導水路」が消えるのはいったいいつになるだろう?
「木曽川水系連絡導水路に関する事業実施計画」が廃止にならない限り、水資源機構木曽川水系連絡導水路建設所は生き残り、何らかの予算を食い続ける。常に「ムクムクと起きあがって建設に向けて動き出す」危険が存在し続ける。
* 導水路事業が「木曽川水系水資源開発基本計画」から消えるときは、同時に「水資源開発促進法」が廃止され、「水資源開発基本計画」というものがなくなるときであろう。
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紙面で報道された古田肇・ 岐阜県知事のコメント。
★ 中日新聞2月7日朝刊

★ 岐阜新聞2月7日朝刊


★ 毎日新聞 2月8日(火)
選挙:愛知トリプル投票受け、知事「連携取り地域の発展を」/岐阜
http://mainichi.jp/area/gifu/archive/news/2011/02/08/20110208ddlk21010093000c.html
6日投開票された愛知県知事選と名古屋市長選、同市議会解散の賛否を問う住民投票の結果を受けて、古田肇知事は7日、記者団に「岐阜県と愛知・名古屋とは年々つながりが深まっており、連携を取りながら地域の発展につなげていきたい」と語った。
名古屋市長選で再選した河村たかし氏と愛知県知事選に当選した大村秀章氏が見直しを表明している木曽川水系連絡導水路事業について、古田知事は「これまでの議論を踏まえてどうなっていくか。徳山ダムの利水権と建設費、維持管理費をどう分担するかを含め、総合的な議論が必要だ」と述べた。
両氏の掲げる中京都構想については「愛知県と名古屋市の連携の問題で、県としてコメントすることでない。近隣の県や自治体への影響などを見極めていきたい」とした。【山盛均】
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「導水路」「長良川河口堰」を無視できない情勢となったのは、歓迎すべきことなのだろう・・・が、「まだまだ先は長いぞ」と感じている。逆流もあるかもしれない、とも感じている。
事実として巨額の建設費を投じて『出来てしまった』水源開発施設、長良川河口堰と徳山ダム。この「与件」(=2010年12月25日 愛知県幹部の発言)をどう処理するか?
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2月17日(木)に、「導水路はいらない!愛知の会」http://www.dousuiro-aichi.org/ が、愛知県知事に、
そして
2月22日(火)に、「長良川市民学習会」http://dousui.org/ をはじめ当会を含めた団体(※)が共同で岐阜県知事に
要請行動を行う。
※ 岐阜県への共同緊急要請と内ヶ谷・今川 [2010-11-24 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/15042845/
続・ 岐阜県への共同緊急要請と内ヶ谷・今川 [2010-11-26]
http://tokuyamad.exblog.jp/15070676/
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