2月22日岐阜県知事宛要請行動 |
2月22日、昨年11月24日の「8団体(徳山ダム建設中止を求める会もその一つ)共同緊急要請」の枠組みで要請行動を行った。
参照
岐阜県への共同緊急要請と内ヶ谷・今川 [2010-11-24]
http://tokuyamad.exblog.jp/15042845/
2月17日の「導水路はいらない!愛知の会」の愛知県への要請行動とも連動している。
導水路はいらない!愛知の会 愛知県新知事宛 緊急要請 [2011-02-18 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/15531642/
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岐阜県の河川行政に関する要請書 PDFファイル

- - - - - 要請項目- - - - - - - - -
1 内ケ谷ダム建設事業の検証について
(1) 必要な情報を開示し、流域住民・県民に説明責任を果たすこと。
(2) 「検討の場」の学識者委員と市民側推薦の専門家とのオープンな議論の場を設けること。
(3) 情報が公開されていない現状に鑑み、現行の日程案を強行しないこと。
2 木曽川水系導水路事業 および 長良川河口堰開門調査について
(1) 木曽川水系導水路「推進」の立場をとらないこと。
(2) 長良川河口堰開門調査実現にむけ、愛知県・名古屋市などと協力すること。
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この要請行動に、堂園・河川課長は1.5時間もとってくれたののだが、中身は今ひとつと感じた。
印象に残ったこと:
1. 「導水路の岐阜県にとっての御利益/東濃・可茂地域の利水安全度向上」に関して、昨年11月24日の「確かに分かりにくい」を覚えていてくれて、模型付きで説明して下さったのだが・・・

・・・ 全然分からなかった。
「誤っている、おかしい」とか何とか以前に、何を言っているのかサッパリ分からない。
既得水利権・ダム乗り水利権・ダム運用規則・正常流量etc のすべてについて、これまでと全く違う概念を示されたような超不思議な気分。
2008年の水資源機構への事業承継直前の中部地整河川部の説明(=「岐阜県さんのおっしゃっていることは、つまりこういうことでしょう」)のほうが、よく分かった気がした。「アクロバティックな理屈」という意味で。
この模型での「説明」で「岐阜県河川課が言おうとしていること」が分かった人はいるのだろうか? 取材した報道関係者にも聞いてみたい。
2. 内ヶ谷ダムの「検証」は現行の日程通りの予定だとのこと。
① 間もなく「第2回検討の場」を開催し、すぐに三百数十ページの資料を示して、第2回のパブリックコメントの募集を始めるのだそうだ。
三百数十ページの資料を読み込む人などほとんどいない(※)という「予定」?
※ 私もこんな分量のものは読みたくない。11月に開示された文書の「意味(計算の前提)」も教えてくれないまま、「三百数十ページの資料を読め」ってか?
② 「ダムが優位」という結論になっても、「今後20~30年内のいつ着工することになるかは分からない」のだそうだ。
ダムは完成するまで効果(「ある」と仮定しても)は発現しない。あと20年待てというのなら、河道改修やソフト対策を組み合わせるほうが優位に決まっている。
3.内ヶ谷の環境関係の黒塗り開示の言い訳
冒頭に、結構長く喋られてエエエ・・・という感じ。
この要請行動の直前に異議申し立てをしてきた。
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「岐阜県情報公開条例第6条6号に該当」として”黒塗り”とされた部分は過度に「黒塗り」であって情報公開条例の趣旨を逸脱するものであり、承服できない。
過度の「黒塗り」の是正と情報公開条例第6条第6号の適正な運用を求める。
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<異議申立の理由> PDFファイル (*)
この内容を前に送付してあったので、これに答えてくれたらしい。けど「開示(一部不開示)決定は正しい」という立場に立たれてしまう以上、「異議あり」と言わざるを得ない ・・・・ 「黒塗り」とか「不存在」とか、ダメだってばぁ。情報公開制度そのものを否定されてしまうようなのは受け入れられない。
* 論点を猛禽類に絞っても実に3ページ。徳山ダムのイヌワシが消されてしまたことへの怨念もこもっている。
徳山ダム湛水域のイヌワシは消された!! [2011-01-26 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/15399942/
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