第2回内ヶ谷ダム検討の場について |
2月28日午後、第2回内ヶ谷ダム検討の場が開催された。
この「検討の場」の告知が一般に対してなされたのかどうか、大いに疑問だが(※)、一応パス。とはいえ「公開性・透明性」への意欲は高くないことは確かだ。
※ 岐阜県トップ>報道発表資料
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/kocho-koho/event-calendar/hodo.html ↑
「掲載日」はいい加減。28日午後以降に「25日掲載」や「26日掲載」がたくさん増えている(26日掲載はたった2件だったのに!)。どうやらいちいち印字して「証拠」を固めておかないと掲載日はごまかされるようだ、ヘンなの。
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2011年3月1日 中日新聞(岐阜県版)
2011年3月1日 毎日新聞(GIFU)
「現行案=ダム案」が「コストが低い」と事実上「優位/現行案=ダム案継続」という姿勢を示しながら、言葉としてはそうとはいっていないところがミソ?
一方、この「コスト」に関してのバックデータは提示されていない。この「検討の場」で委員から質問されたとき、「遊水地の具体的な場所が明らかになると問題がある」とか宣ったそうだ。つまり補償交渉などでゴネられる、とか言いたいわけ?
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岐阜県トップ > 県土づくり > 道路・河川・砂防 > 河川 >
安心で安全な郷土づくり > ダム事業 > 第2回内ヶ谷ダム検討の場の資料について
http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/dam-jigyo/uchigatani-kento2.html
○次第及び配席図(113kb)
○【資料1-1】治水対策案の抽出について(791kb)
○【資料1-2】河川に必要な水の確保の対策案の抽出について(200kb)
○【資料2】意見募集集計結果表(87kb)
○【資料2】内ヶ谷ダム第1回意見募集の結果(1300kb)
○【資料3】洪水対策案の立案について(90kb)
○【資料3-1】洪水対策案1(ダム主体案)について(1345kb)
○【資料3-2】洪水対策案2(河道改修主体案)について(1459kb)
○【資料3-3】洪水対策案3(遊水地主体案)について(1326kb)
○【資料3-4】洪水対策案4(水田貯留主体案)について(1355kb)
○【資料3-5】洪水対策案5(複合案)について(1475kb)
○【資料3-6】河川に必要な水の確保の対策案1(ダム案)について(491kb)
○【資料3-7】河川に必要な水の確保の対策案2(河道外貯留施設案)について(768kb)
○【参考資料】雨水貯留効果・森林保全効果の概算検証について(287kb)
○【資料4-1】洪水対策案の評価軸ごとの評価表(233kb)
○【資料4-2】河川に必要な水の確保の対策案の評価軸ごとの評価表(160kb)
○【資料5】内ヶ谷ダム事業の検証にかかるスケジュール(案)(70kb)
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「第1回」のときに既定方針であったこととの「変化」で注目すべきは
【資料5】内ヶ谷ダム事業の検証にかかるスケジュール
http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/dam-jigyo/uchigatani-kento2.data/16shiryou5.pdf
だろう。
1)前のスケジュール案では1月第2週から2回行われることになっていた「事業評価監視委員会専門部会」が、「作業」に書き換えられた。
集合したのは1回きりで、あとはメールで済ませたらしい。
「専門家の先生方」に対する行政の”実質的には(鼻もひっかけていないほどに)見下した姿勢”からすれば、どうせ「意見を言わせっぱなしておいて最後にお墨付きを貰うだけ」の場、しかも非公開密室会議なら、やってもやらなくても(メンバーを公開しなくても)「同じだ」ということなのだろう。
2) 説明会を行うことにしたらしい。(現時点では、日時も形態も不明)
3) パブリックコメント②の時期を先に延ばした(現時点では募集されていない)。
この「第2回検討の場」の資料でパブリックコメントを募集されても、意見の言いようがないのは前のときと一緒。基本的な情報が無さすぎる。
4) 全体に日程を遅らせた。「第3回検討の場」を4月にやって「本省(*)へ報告」となっていたのが、”5月に第3回、その後に第4回”と変化した。
* 岐阜県は国交省の出先機関ではないのだから「本省」という言葉はおかしい。こういうのがスルっと出てくるところに、代々の課長さんが霞が関からの出向者である岐阜県河川課に染みついた「国の下請け機関的意識」が現れている。
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