内ヶ谷ダム 6月 |
(1)「再検証/現計画(ダム+河道改修)優位」・・・やっぱりね
6月10日、「第3回内ヶ谷ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」が開催され、予定通り(!)「現計画(ダム+河道改修)優位 」となった。
(分厚い資料が配付されたが、現時点ではHPに上がっていない)

「しがらみなく検証する」のはいつでも大歓迎。「事業計画があるから(決まっているから)やるんだ」という役所的”慣性の法則”からは脱却して欲しい。
そして2009年暮れには「できるだけダムに頼らない今後の治水対策のあり方」と称して始まったはずのことだ。新たな治水観を流域住民とともに作っていくのが重要な目的ではなかったのか?
「国から言われたから『要領細目』に沿って検証する」。
だが、2010年9月の国交大臣指示OR要請による「再検証」作業では、「できるだけダムに頼らない治水」という言葉は「予断なく」にすり替えられ、何のためにどういう目的で行われるのかが完全に行方不明になってしまった。結局は「やっぱりダムだ」と念押しをするための(馬鹿馬鹿しい手間暇をかけた)作業に堕してしまっている。
一番肝心なはずの「事業目の必要性の科学的検証」はすスルーされてしまった。その上で「コストはダム事業の『残』事業費と比較する」「河川整備計画の目標流『量』を定量的に見込む」という条件で複数対策案(「組み合わせ」はほとんんどない単独代替案)をいくつか並べてみたところで、結論はハナから決まってしまう。
そして「ダムが最も早く確実な洪水対策だ」と宣った「検討の場」の構成員は、「平成39年完成予定(=あと16年は効果が発現しない)」を知っているのだろうか?
きょうの「第3回 検討の場」で出た多少意見らしい意見は「自然環境は大事だ、対策を」。長良川のいくつかの源流部でも一二を争う美しい渓流部・内ヶ谷。今は調査すらろくに行われていない。十分な環境調査をしたら、ダムで潰すに見合う「環境対策」が立案できるというのだろうか? 立案できるとして一体いくらかかるのだろうか?(少なくとも徳山ダムでは数百億円かけた『ありのまま残そう大作戦』※は効果を上げていない)?
※徳山ダムの環境保全対策が「土木学会環境賞」だって!!! [2011-05-10 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/15951111/
パブコメや説明会でも「内ヶ谷ダムは必要だ」という意見はほとんどなかった。それでも何でも「現計画=ダム案優位」。茶番だ。
◇ ◇
(2)6月9日 内ヶ谷ダム工事現場近くに行きました


背景の尾根がダム堤体左岸になる予定とか。
今は「取付道路の96%が完成した」とのこと。ただし、残りの4%(1kmもないか?)にまだ数年を要するそうだ。


往きに寄った美並のドライブインの直下の長良川。ラフティングの盛んなところだそうだ。砂がきれいだった。


お昼は郡上八幡の有名なお蕎麦屋さんで。
吉田川(に限らずだが)アユ釣りの人がたくさん。

