続・ 内ヶ谷ダム 6月 |
(4) 第3回内ヶ谷ダム検討の場の資料
http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/dam-jigyo/uchigatani-kento3.html
○内ヶ谷ダム検討の場 議事次第・席次表(150kb)
○【資料1】対策案の立案経緯(洪水対策)(219kb)
○【資料2】対策案の立案経緯(河川に必要な水の確保の対策)(147kb)
○【資料3】第2回意見募集結果(2196kb)
○【資料4】意見対応表(1121kb)
○【資料5】「洪水対策案」の各評価軸による評価一覧(60kb)
○【資料6】「河川に必要な水の確保の対策案」の各評価軸による評価一覧(33kb)
○【資料7】総合的な評価(案)(156kb)
○【資料8】対応方針(案)(9kb)
○【資料9】内ヶ谷ダム事業の検証にかかるスケジュール(112kb)
○【参考資料】内ヶ谷ダム事業の検証に関する検討報告書(原案)(1/3)(7196kb)
○【参考資料】内ヶ谷ダム事業の検証に関する検討報告書(原案)(2/3)(13324kb)
○【参考資料】内ヶ谷ダム事業の検証に関する検討報告書(原案)(3/3)(927kb)
(5) 「第3回内ヶ谷ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」記事
★ 中日新聞(岐阜県版) 6月11日

★朝日新聞(岐阜版) 2011年6月11日
内ケ谷ダム事業存続へ 岐阜県の「検討の場」が案 http://www.asahi.com/areanews/gifu/NGY201106100031.html
国の新しい治水基準による検証の対象となった内ケ谷ダム(岐阜県郡上市)について、県は10日、沿線市の幹部や専門家を集めた「検討の場」で、当初の予定通りダムとして工事を進める案をまとめた。遊水池や水田に貯留するよりも費用が安く実現性があるという。だが、会議に参加していない識者からは「治水効果は5センチだけ」と効果を疑問視する声もあがっている。
■外部の識者、疑問も
検討の場では、現行の「ダムと河道改修案」と、(1)河道改修案(2)遊水池案(3)水田貯留案(4)水田と遊水池を組みあわせた複合案の4代替案を比較した。参加した岐阜市の武政功副市長、美濃市の石川道政市長、郡上市の日置敏明市長の3人ともダム案を推した。安田孝志・岐阜大教授は「雨が多い地域にあるので、流域面積は小さくても効果はある」と話した。
案によると、内ケ谷ダムは、長良川支流の亀尾島(きびしま)川に、幅270メートル、高さ81.7メートルの堤を建設し、100年に1度の洪水に備える。県の事業として1983年に建設が決まり、総事業費は約340億円。2027年の完成をめざす。(増田勇介)
■下流の水位低下「効果5センチだけ」
建設続行案がまとまった内ケ谷ダムについて、河川工学が専門の今本博健・京大名誉教授は「下流での治水効果は薄い」と指摘する。想定された大雨が降った際、ダムを設置しても、岐阜市郊外では水位は5センチしか下がらないからだ。
降雨時に雨がダムに流れ込む集水面積が、内ケ谷ダムでは39.9平方キロ、長良川の流域面積1985平方キロのわずか2%にすぎない。今本名誉教授は「すぐ効果があり、環境への影響の少ない河川改修に力をいれるべきだ」と話す。
一方、県の堂薗俊多河川課長は「水位を5センチ下げようとすると膨大な量の川の掘削が必要」と反論する。
この日の「検討の場」は、ダムに反対する市民団体のメンバーも傍聴した。長良川市民学習会の武藤仁事務局長は「ダムに反対する立場の学者が参加していない。結論ありきで、こんな検証ならやらない方がいい」と批判した。
★岐阜新聞 2011年06月11日08:05
内ヶ谷ダム建設継続 県の検証会合、現行案の方針
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110611/201106110805_14118.shtml
県は10日、国が定めた基準に沿って内ケ谷ダム(郡上市)を検証する検討の場の第3回会合を開き、ダム建設と河道改修を組み合わせた現計画案に沿った治水事業を継続させる方針を決めた。流域の各市議会や首長の意見を聞いた上で、秋までに対応を正式決定、国に報告する。
県はダム建設の代替案として、河道改修や遊水地設置、水田貯留の各対策をそれぞれ主体に組み合わせた計4案を提示。検討の場では「洪水対策」と「河川機能維持に必要な水量(60万立方メートル)確保対策」で、現行案との比較を総合評価した。
洪水対策について事務局は、安全度で現行案や水田貯留案などが優位としたが、環境面は代替4案すべてが現行案より河川や周辺環境への影響が少ないとの評価を提示。実現性では、代替
案は新たに広範囲の用地買収などが必須として、現行案を優位とした。
水の確保対策では、現行案と新たな貯水池整備案を比較。環境面で貯水池案を優位としたが、完成までの費用やダム建設中止に伴うコスト、実現性などの面で現行案が優位とする案を提示した。
その後、委員から意見を聴取。流域住民の安全を早期に確保する必要性や実現性などから、現行案が優位との意見が相次ぎ、検討の場としてはダム建設による事業継続が優位との方針で一致した。
国は方針の報告を受けた後、補助金継続の是非を検討する。
建設に反対する市民団体の関係者は「結論ありきの議論」と批判し、近く県に公開討論会の開催を求める。
★毎日新聞
内ケ谷ダム:建設、現行案で結論 県、関連自治体と検討--郡上 /岐阜 http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110611ddlk21010003000c.html
◇市民団体が批判「結論ありきだ」
郡上市大和町に計画されている「内ケ谷ダム」について県が関連自治体などと話し合う「検討の場」が10日、県庁で開かれた。ダム代替案と比較した結果、ダム建設と河道改修を組み合わせる現行案が勝っていると結論。計画継続の方針が固まった。ダム建設の是非を問うてきた市民団体は「結論ありきだ」と批判している。【石山絵歩】
ダムは、洪水対策のため長良川支流の亀尾島川に建設する計画。重力式コンクリートダムで総貯水量約1150万トン。総事業費は340億円。
「検証」は国からの要請で行われ、国が示した26のダム代替案を基に現行案のほか、(1)遊水地を国が施工(2)国施工遊水地に加えて県も施工(3)水田貯留に加えて国が遊水地を施工(4)水田貯留に加えて国と県の両方が遊水地を施工--の4案が示されていた。
水環境や下流河川・海岸など環境への影響や維持管理費について、代替案はすべて現行案と同等または優れていると評価された。完成までに要する費用、土地所有者からの協力といった実現性については、代替案は同等または劣るとされた。
検討の場では「農業の後継者もいない中で、水田自体の管理には別にコストがかかる」「04年10月の台風で全壊した住宅地を買い上げて遊水地にするのは理解が得られない」など代替案に対する指摘もあり、「現行案継続」の方針が固まった。
県議会や関係市議会などへの説明を経て知事が方針を決定。秋ごろに国に報告する予定。
傍聴した市民団体事務局長の近藤ゆり子さんは「ダムがそもそも必要かという議論はなく、結論ありき。ダム完成は27年。それまでの16年は何もしないのか」と批判した。内ケ谷ダムの是非を問うている市民団体「長良川市民学習会」の武藤仁事務局長は「議論がまったくされていない」と一言。来週中に県に公開討論会を文書で求めるという。
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