愛知県「長良川河口堰検証」公開ヒアリングに中部地整が噛みついた |
きょう、こんなメールを受け取りました。
---------- Original Message ----------
From: 富樫 幸一
Sent: Wednesday, June 22, 2011 4:42 PM
Subject: 公開ヒアリングへの「反論」
皆さま
6月8日の公開ヒアリングに対して,中部地整がめずらしく反論をアップしてきました.
よっぽど,危機感を持ったんでしょうね.
そこまでいうなら,公開質問状の時も,ちゃんと応えてくれればいいのに.
ダムの施設実力が下がってきているという,在間さんやこちらが批判してきたことの繰り返しているだけですが.
塩害のところもおかしい.
http://www.cbr.mlit.go.jp/kisya/2011/06/0628.pdf
取材は入ってきているので,いつでも反論する用意はあると伝えています.
富樫幸一(Togashi Koichi)
岐阜大学地域科学部
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さてくだんの「反論」。
http://www.cbr.mlit.go.jp/kisya/2011/06/0628.pdf
冒頭に
【平成23年6月8日(水)に愛知県が開催しました「長良川河口堰検証公開ヒアリング」の資料が愛知県のホームページにおいて公表されていますが、その内容の一部に事実誤認がありましたので、お知らせします。】とあります。
さすがお役人、頭が高い。ハナから「事実誤認」と決めつけている。社会常識からいうと「誤解しておられませんか?・・・もう少し説明させて頂くと、つまりこういうことなのですけど・・・ご一考頂けませんか?」というのがフツーではないでしょうかね(※)。
富樫さんは、中部地整がここで述べている「事実」は十分にご存知です。幾度と無く反駁しています。だのに。彼らはまともに答えて来たことはない。
そうやって無視を重ねておいて、いきなり「事実誤認がありました」と決めつけるかい????
※ 私を引き合いに出すのも何ですけど・・・行政側の資料で「ン?」と疑問に思うこと、このブログに書く前に、たいてい相手側に確認を求めています。ご丁寧にも「ありえない数値と思うのですけど、誤植ではないですか?」とか。
富樫幸一さんは、長く長良川河口堰問題に取り組んでいる「有識者、専門家」であることは間違いない。もし彼が「事実誤認」「誤解」をしているのなら、河川管理者が説明責任を果たすどころか、一通りの説明すらしていないことの証左ではないでしょうかしら。
「キャッチボールなどする気はない、間違っているのは向こう(「反対派」学者・市民)だ。行政に絶対に誤りはない!」
・・・「役人は無謬だ」という言いぐさが一番通らない「今」を感じていないのかな? KY?
中身は、富樫さんのおっしゃる通り、新規なものはない、基本的に「前からの言い分の繰り返し」です。
でもこうしてまとめてくれると論点が(バカバカしさも含めて)分かりやすい。
一読、オススメです。
なお「資料3(富樫幸一さん資料)」は愛知県企画課のHPの中に
↓
http://www.pref.aichi.jp/0000042262.html
また、自治権ぎふ掲載の富樫幸一さん論文
「長良川河口堰をめぐる利水構造の実態とゲートの開放」
はここにPDFファイル
↓
http://133.66.107.159/jichiken2010-ktogashi.pdf
関連弊ブログ
愛知県の第1回「長良川河口堰検証」公開ヒアリングと塩害論
http://tokuyamad.exblog.jp/16159061/
愛知県 長良川河口堰検証第1回PT会議と公開ヒアリングの開催
http://tokuyamad.exblog.jp/16105271/
長良川河口堰フラッシュ操作と「塩害」論/スリカエ??
http://tokuyamad.exblog.jp/15666265/
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