続・「長良川河口堰検証」 8月2日 |
8月4日の岐阜新聞に大きな記事が載った。

2011年8月4日岐阜新聞記事全体のPDFファイル
取材を受けた武藤仁さんのコメント:
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みなさま
武藤です。重いのでMLでは送れませんでした。
本日の岐阜新聞記事は添付の通りです。
共同通信社記者に1か月前に取材を受けました。3日前に配信すると言っていたので、全国の地方紙に掲載されているかもしれません。
記事中「魚の死骸」?は記者の作文ですが、私たちにとって有利な記事になっていると思います。
河口堰開門問題が全国的に注目を浴びて、大村知事・マニュフェストが腰砕けにならないよう監視の力になるとよいですね。
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前の記事で画像を載せた中日新聞記事。愛知県版では山内克典名誉教授と富岡副支社長のプレゼンの要約がついている。
中日新聞愛知県版 2011年8月3日
「環境への影響」で白熱 長良川河口堰、開門の是非検証
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20110803/CK2011080302000096.html
長良川河口堰(ぜき)(三重県桑名市)のゲート開門の是非を検証する県主催の2回目の専門家委員会が2日、県庁三の丸庁舎で開かれた。委員による聞き取り調査で、開門を望む岐阜大の山内克典名誉教授と、河口堰管理者で開門に反対する水資源機構中部支社の富岡誠司副支社長が環境への影響面で真っ向から意見を戦わせた。
この日が本格的な議論の始まり。山内さんは河口堰ができてヨシ群落が減り、マシジミやヤマトシジミが激減したと主張。水資源機構が「開門すると塩害が出る」と説明していることにも疑問があるとし「河口堰を開放すれば、長良川の自然は再生される」と訴えた。
一方、富岡さんは河口堰周辺水質や川底、生物には近年大きな変化はないと説明。「河口堰は適切に管理運用されている」と主張した。
委員会では村上哲生委員(名古屋女子大教授)が、たたき台と位置づける提言案を個人的に提出。「環境修復に向けて必要な措置を取ることを提言する」との内容に、富岡さんが「結論めいたことが既に書いてある。ここで説明することは何なのか」と不満を漏らす一幕があった。
提言案は、環境変化と河口堰の因果関係を認め「長良川河口域の自然環境の変化は甚大であり、県・名古屋市は現状把握と修復のための詳細な調査を開始すべきだ」と結論づけている。
この日は上部組織の有識者会議もあり、各委員が、これまで3回実施した関係者からのヒアリング内容への意見や論点を提出し、30日に中間とりまとめをすると決めた。 (島崎諭生)
<専門家委員会での発表者の主な意見>
山内克典さん 河口堰の運用から7年でヨシ原の面積が34.4ヘクタールから3.8ヘクタールに減った。堰下流ではヘドロが堆積し、生物がすめなくなっている。しゅんせつで塩水が30キロも遡上(そじょう)するとは考えられない。
富岡誠司さん 堰周辺の水中酸素濃度や窒素、リンの量に近年大きな変化はない。ヨシ原の減少は河道改修や堤防補強によるものが大きい。近年のアユ漁獲量の減少は長良川だけではなく全国的な傾向。
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