8月30日 「内ヶ谷ダム 第4回検討の場」 |
8月30日、岐阜県の「内ヶ谷ダム 第4回検討の場」が開催された。8月26日にこの「第4回 検討の場」開催の告知がインターネットに載ったが、この8月30日は、愛知県の「長良川河口堰検証」専門委員会のヤマ場(3日間連続、午前午後ぶっ通しというハードな日程)。結論は決まっていて(「現行ダム案が妥当」)1時間だけ、傍聴者発言もできないセレモニーの「内ヶ谷ダム 検討の場」の傍聴はサボることにした。
第4回内ヶ谷ダム検討の場の資料について
http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/dam-jigyo/uchigatani-kento4.html
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◆ 中日新聞記事 (2011.8.31)
◆ 毎日新聞記事 (2011.8.31)
.内ケ谷ダム:「現行計画通りに」 県、環境保護に予算追加 /岐阜 http://mainichi.jp/area/gifu/news/20110831ddlk21010062000c.html
郡上市大和町に計画されている治水用の内ケ谷ダムについて県と関係自治体などが話し合う最後の「検討の場」が30日、県庁に設けられ、環境保護の取り組みとして約3億~4億円の予算を追加し、「現行計画通り進める」との結論をまとめた。今後、県の事業評価監視委員会と古田肇知事の方針決定を経て秋ごろ国に報告される見通し。
検討の場は国の要請で開催。現行案以外に4代替案が示されており、水環境や下流河川・海岸などの環境への影響については、4代替案がいずれも現行案と同等または優れていると評価されている。
県はこの日、貯水池水面付近に動物の移動を可能にするステップを設置することや、魚類の移動放流など環境に対する取り組み案を発表。調査、対策、モニタリングのため3億~4億円を現行の344億円の予算に積み増し、「ダム建設による自然環境への影響の回避や低減を目指す」と説明した。
内ケ谷ダムの湛水面積は46ヘクタール。環境アセスメント法は同75ヘクタール以上を対象としているが、県は、93年から環境調査を開始し、希少種や重要種の分布や生息域を確認している。
同ダムに懐疑的な「長良川市民学習会」の武藤仁事務局長は「環境が悪くなるのは確実だが、検討の場で一般市民は発言も許されなかった。県の財政は厳しいのだから、大事業ではなく、危険性の高い所から堤防づくりなどを進めるべきだ」と批判した。【石山絵歩】
◆ 岐阜新聞記事 (2011.8.31)
◆ 読売新聞記事 (2011.8.31)
県、15年度着工の考え
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20110831-OYT8T00078.htm
長良川支流の亀尾島(きびしま)川で県が治水目的に建設を進めている「内ヶ谷ダム」(郡上市大和町)事業の見直しを検討する会議が30日、県庁で開かれ、ダム建設を主体とする現行の治水事業の継続を決めた。県は今秋、検討結果を国に報告し、国による補助金交付などを受けた後、ダム本体の工事を2015年度から始めたい考えだ。25年度の完成を目指す。
最終回の4回目となるこの日の会議には、石川道政・美濃市長ら長良川流域の首長ら4人も出席。県河川課の担当者は環境影響評価法に準じ、ダム周辺に生息する動物が移動できる浮島をダム湖の水面に設置することを報告した。
事業見直しを巡っては昨年11月から、ダム建設と河道改修を組み合わせた現行案のほか、ダム建設を凍結して川沿いに遊水池を設ける案や洪水時に川沿いの水田を利用する案など計5案を検討。用地買収やコスト面から現行案が「優位」と結論づけられた。
現行案について、同課は総事業費約344億円に加え、環境対策費として3~4億円必要としたが、「費用が上積みされても、他の案よりもコストが低い」とした。
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予想通りというか「環境対策」のオンパレードである。
内ヶ谷ダムのパブコメの際、自然環境に関する情報公開請求をしたときには「真っ黒塗り公開」で事実上、何の情報も出さないできた。
内ヶ谷にはイヌワシがいる?!?![ 2011-02-02 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/15439506/
続・内ヶ谷にはイヌワシがいる?!?![ 2011-02-03 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/15443050/
続・続・内ヶ谷にはイヌワシがいる?!?![ 2011-02-04 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/15451760/
岐阜県は この情報公開請求についての不服審査請求の結論を未だ出していない。
このことを頬被りして、(そして徳山ダムの「環境対策」については、私が情報提供するまでほとんど何も知らなかったのに、それを前面に出して) 「自然環境配慮」。
笑わせる・・・・。
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