長良川河口堰検証 専門委員会 ヤマ場-1 |
愛知県の長良川河口堰検証は、8月30日-9月1日の3日間連続午前午後ぶっ通しの専門委員会をでヤマ場を迎えた。
愛知県 長良川河口堰検証
http://www.pref.aichi.jp/0000042436.html
資料
8月30日 (中部地整、愛知県企業庁、富樫幸一教授、「たたき台」など)
http://www.pref.aichi.jp/0000044675.html
8月31日 (水資源機構、報告書案、添付資料、報告資料など)
http://www.pref.aichi.jp/0000044702.html
9月1日 (報告書案、伊藤達也委員、蔵治光一郎委員 など)
http://www.pref.aichi.jp/0000044736.html
事務方が資料を積み上げ、報告書原案を書く従来の有識者の会議と異なり、この専門委員会は(PTも)、委員が資料を集め、委員が報告書をドラフトする。
当たり前のようだが、残念ながら日本ではこうした会議は少ない(Ah!密室の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」!)。
役割をふられた委員は徹夜状態。このハードなスケジュールを引き受け、意見を闘わせ議論を積み上げる姿こそ、「有識者」「専門家」のあるべき姿だろう。

ユーストリームに、委員会の模様を動画でアップされている。
長良川河口堰検証アーカイブ by 環境テレビ・中部
http://www.ustream.tv/channel/%E7%92%B0%E5%A2%83%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93-%E4%B8%AD%E9%83%A8
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実際に「開門調査」に至るには、まだまだ超えねばならない幾つものハードルがある。「開門から撤去へ」という希いは、そう簡単には実現しないと思う。
しかし、愛知県(往時、長良川河口堰建設の急先鋒!)が、こうした有識者会議を設置したこと、公的な場で、公然と長良川河口堰建設に対する批判が述べられることは、大きな前身である。
長良川河口堰建設を批判すること、開門を求めることが「一部カゲキハの主張」のように扱われた時期があった。何十年もの歳月、一貫して長良川河口堰建設を批判してきたこの人は「ようやく主張が理解された。感無量」とおっしゃる。
長良川河口堰建設差し止め訴訟の弁護士の感想(8月31日)
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今日午前中の河口堰検証専門委員会での今本先生の治水についてのたたき台のご説明は感動的でした。聞いていて、涙を抑えるのに苦労をしました。
20年以上前の河口堰建設前から言っていたことを、初めて、専門家の説明としたキチンと聞くことができました。やってきたことは無駄ではなかったと思いました。
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これまでの長い蓄積が、開花する方向に進むことを期待している。
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委員も大変だが、傍聴するのも結構シンドイ。報道関係者以外で連日何十人もの傍聴者がある。どういう立場からも注目せざるをえない、ということだろう。
