「土木の日」市民見学会-丹生川ダム- |
11月18日は「土木の日」なのだそうだ。
10月6日、岐阜県河川課のホームページの”巡視”をしていて、岐阜県が土木学会と共催で「11月19日に土木の日にちなんで市民見学会を開催する。丹生川ダム(と高山国府バイパス)を見学する」との告知を目にし、ハガキで申し込んで参加してきた。
あいにく、一日中雨が降った。晴天であれば、乗鞍岳や北アルプスを遠望する「秋の飛騨路」が楽しめただろうに・・・残念。
参加者は全部で(岐阜県職員も含めて)20名くらい。土木学会の会員なだろうか、国や岐阜県の設置する委員会の委員としてよくお名前のあがっているF氏もお仲間らしい方々と参加しておられた。純粋にホームページの告知を見て申し込んだのは「例外的」なのだろうと感じた。
丹生川ダムは、岐阜県営ダムで、先月10月21日から試験湛水を開始している。
丹生川ダム
http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/dam-jigyo/nyukawa.html
岐阜県高山市丹生川町折敷地地内
<ダムの諸元>
総貯水量 6,200千m3
有効貯水容量 5,300千m3
集水面積 23.0km2
湛水面積 0.32km2
総事業費 280億円
(神通川水系)宮川圏域河川整備計画 p28~p30
http://www.pref.gifu.lg.jp/kendo/michi-kawa-sabo/kasen/anshin/seibi-keikaku.data/miyahonbun.pdf p28~p30
◇ ◇
丹生川ダムのリーフレットの1ページ・・・。
「安全と安心は、人がつくるもの。」という確信に満ちた宣言に恐れ入った。
管理棟で見せられた丹生川ダム工事の記録DVDには、トンネル貫通式とか「祝 コンクリート打設開始」とか何度も式典が登場し、そのたびに万歳斉唱の場面が出てくる。なんだか数十年前にタイムスリップしたような気分に襲われる。
説明にあたった職員も、いかに最新式の効率のよい技術を用いて工事を行ったかを熱心にに話す。現場の土木技術者の「土木(自体の)の明るい未来、土木が拓く明るい未来」への厚い信頼が揺るぎないものであることが伝わる。
(この後に訪れた高山国府バイパスのトンネル工事現場でも同様)
素朴で根深い土木信仰。
”善意”で支えられているだけにこれに対抗していくのは大変だな、と感じた「土木の日」であった。
◇ ◇
監査廊。
急な階段。
ダム直下。
0.29m3/Sの放流。