続・来年度「導水路」予算 2億9000万円 |
本日(12月25日)の報道から
★ 中日新聞 2011年12月25日朝刊

★ 岐阜新聞 2011年12月25日09:30
「新丸山ダム」7.1億円 検証途中で予算最小限
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20111225/201112250930_15807.shtml
2012年度政府予算案で、ダム事業の国費は11年度比19%減の1057億円が計上された。県内の新丸山ダム(加茂郡八百津町、可児郡御嵩町)と木曽川水系連絡導水路の両事業は国土交通省が検証作業中のため、いずれも新たな段階には入らず、継続的な環境調査などに充てる最小限の規模で配分された。
事業費ベースで新丸山ダムには11年度比33%増の7億1000万円、導水路事業には同17%減の2億9000万円が盛られた。それぞれ生物や水質、流量などの調査を継続する。
新丸山ダムは工事で発生した土の仮置き場の土砂流出防止対策工事を実施するために増えたが、同工事は単年度完了予定。
検証作業では、それぞれの事業主体である国交省、水資源機構が今夏、関係自治体からの意見を聴くため副知事級が出席する「検討の場」の初会合を開き、現行計画の代替案などを提示。一般からも意見を募ったが、検証結果の取りまとめスケジュールは示していない。岐阜県は両事業とも治水や渇水対策に必要として推進の立場。
新丸山ダムは現在、生活再建工事段階で、用地買収はほぼ完了。11年度は工事用道路を既設の町道に接続する工事を実施している。本体工事の準備段階では、河川の流れを一時的に移動させる転流工工事が必要だが、12年度も入らない。
県などは整備率が3割余にとどまっている国道418号や県道の付け替え道路の整備を当初計画通り実施するよう国に要望しているが、必要な予算は3年連続で盛られなかった。
一方、導水路事業は、概略設計はすでに完了しているが、12年度も詳細設計や用地買収、導水路本体などの工事には着手しない。
新丸山ダムの建設促進期成同盟会長の渡辺直由美濃加茂市長は「大変厳しい状況だが、今年のような戦後2番目となる洪水量に対しても被害を未然に防ぎ、流域住民の安心・安全のため、一層事業を促進していただきたい」とコメントした。
内ケ谷ダム(郡上市)など国の補助ダムについては来年3月末をめどに事業箇所ごとの予算配分が示される。
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木蓮の花芽。12月も10日過ぎにようやく葉が落ちた。見れば花芽がふっくらと。
