続・日本魚類学会 河口堰開門調査を支持 |
★ 岐阜新聞 2011.12.27
魚類学会、開門調査を「強く支持」 長良川河口堰で意見書
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20111227/201112271014_15827.shtml
魚類学の研究者でつくる「日本魚類学会」(後藤晃会長)は、三重県桑名市の長良川河口堰(ぜき)の開門調査について話し合う愛知県の有識者会議で、下部組織にあたる専門委員会が先月、5年以上の開門調査を求める報告書を提出したことを受け「鮎などの魚類の生息状況を改善させるという点で意義深く、強く支持する」との意見書をまとめた。26日、岐阜、愛知、三重県と名古屋市の3県1市と国土交通相と環境相、水資源機構理事長宛ての計7カ所に郵送した。
意見書では、1995年の河口堰運用後、「海水と淡水が混じる汽水域の魚類や、川と海とを回遊する魚類の生息環境を著しく変化させた」と指摘。カニ類やゴカイ類などが激減したことを挙げ「汽水域の魚類が多くの生息場を失った」と説明。開門調査が実現すれば「生物多様性の著しい回復が見込める」とし「後世代に残すべき貴重な自然を認識し、生物多様性条約の保全と復元の責任を果たすことで国際社会に誇れる」と要望している。
約1400人でつくる同学会は、1989年に河口堰建設反対の声明文を出している。同学会自然保護委員会委員で岐阜大学の向井貴彦准教授は「河口堰を開門すれば、かつて岐阜市や関市まで遡上していたスズキなどが戻ってくることも期待される」と話している。
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28日の各紙には、岐阜県知事が「(意見書には)塩害についての視点がない」と批判し、開門調査に反対する姿勢を示したという。
★ 中日新聞 2011.12.28
魚類学会の意見書なのだから、塩害だの利水代替案だのに言及がないのは当たり前だと思うけど?
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