熊野川台風12号水害調査行(2) 日足 |
「百聞は一見に如かず」
写真や文字の情報は入手していたが、”現場”の空間に身をおくと、事実の巨大さに圧倒されます。
これまであれこれと自分なりに考えてきた「治水観」が吹っ飛びました。
◇ ◇
まだ頭の中が全く整理できず、どういうふうにレポートすべきかが分かりません。
とりあえず余所の情報をリンク。
☆ 紀南河川国道事務所「どこを流れるどんな川?」
国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所>> 熊野川ナビ
http://www.kkr.mlit.go.jp/kinan/river/top.html
どこを流れるどんな川?
http://www.kkr.mlit.go.jp/kinan/river/kumanoinfo/fix01.html
☆ youtube映像・・・是非ご覧になって下さい。
・ 台風12号 新宮市 鉄橋 熊野川 9月4日 4:30
http://www.youtube.com/watch?v=d3S0mtidGFs
・ 紀伊半島・台風12号の大水害の様子(旧熊野川町)9月4日
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=84mi3LfjAo8
◇ ◇
関西グループと合流したのが、新宮市日足(ひたり)の熊野川行政局(合併前の熊野川町役場)。
上にリンクしたyoutube映像「紀伊半島・台風12号の大水害の様子(旧熊野川町)」は、この対岸から撮影されたものです。
ここの2階が完全に水没したそうです。熊野川行政局のすぐ上流にある橋が三和大橋。


三和大橋を少し上流から見たもの。

欄干に木くずが挟まっています。水は欄干を乗り越えて流れたのです。

橋脚をアップしてみると。

「注意」が大体5.5m。「避難」が8m。「危険」が10.6mくらいか。
12mでこの目盛りは止まっています。
河川管理者も橋梁を管理する道路管理者も「危険」以上に水が来ることは「想定外」であったでしょう。
しかし台風12号出水では、橋桁を優に超えました。目測では「12m」の目盛りをさらに8mほど超えたようです。
熊野川の基本高水流量は19,000m3/sec(1/100)。
Jパワーは、管理するダムの放流量から計算して37,078m3/sec 流れたと言っています。つまり基本高水の約2倍です。
この数値を耳にしたとき「そんなのアリかぁ?」と非常に驚きました。
三和大橋で概算してみて「川幅400m×水深20m×秒速5m=40,000m3/sec」は十分に「アリ」うると感じました。
実際にはどれだけ流れたのでしょう?
5ヶ月以上も経って、なお河川管理者が数値を出さないのは不思議です。
◇ ◇
熊野川行政局対岸から写した「普段の熊野川」の映像があることに気づきました。
紀南河川国道事務所>>熊野川懇談会>>熊野川パノラマギャラリー
http://www.kumanogawa.org/panorama.html
(10)熊野川行政局
http://www.kumanogawa.org/panorama/10.html
近畿地方整備局紀南河川国道事務所のHPは充実しています。でも「カネかけすぎとちゃうか?」という気もしないではありません。
続く。