設楽ダムを巡っての動きと徳山ダム裁判と- 3月26日、27日-(1) |
<その1> 3月26日 「設楽ダム連続公開講座」運営チーム初会合
ユーストリームで録画公開(2時間強)
http://www.ustream.tv/recorded/21381341
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中日新聞(愛知)県内版 2012.3.27
設楽ダム公開講座 防災など6テーマ
県が新年度から予定する設楽ダム公開講座の運営チーム初会合が26日、豊橋市内であり、防災や水など六つをテーマに来年3月まで、六回の講座を開くことを決めた。
チームは水環境や河川などの専門家五人で構成。講座は設楽ダムへの県民理解を深める目的で、初回を5月下旬ごろに開く。
この日は講座で取り上げるテーマを議論し、防災、水、生き物のほかに「設楽ダムって何」 「生活とダム」 「地域の将来」と決めた。次回会合で開催場所や講師を選定する。
リーダーの戸田敏行愛知大学教授(地域計画)は「講座では、東三河地域の生活・環境・経済が持続的に維持できるという観点で情報を伝えることが重要」とあいさつした。
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3月19日、ある人からヒョイとメールがありました。
「これっていったい何なのですか?」
愛知県 [2012年3月19日]
設楽ダム連続公開講座の開催に向けて運営チームを設置します
http://www.pref.aichi.jp/0000041792.html
ええ? 私も知らない、何なのでしょう?
問い合せ先になっている愛知県地域振興部土地水資源課に聞きました。(20日が休みだったので21日に)
回答 「この連続講座の意味は『幅広くご意見を聞く』ということ。それに尽きる。」
「東日新聞の記事(設楽ダム事業の予算執行の円滑を図るために討論会を行う、という内容)については、自分たちがコメントすることではないが、『建設のため』『予算執行のため』と受け取られるのだとしたら、当惑している。」
はい、そういうご説明だ、ということは、わかりました。
上記の愛知県発表の中味少々
● このたび、設楽ダムについて県民の方々に理解を深めていただくことを目的とする「設楽ダム連続公開講座」を開催することとしました。この連続公開講座を効果的かつ円滑に進めるため、次の有識者(委員)で構成される運営チームを設置し、検討してまいります。
● 構成メンバー 委員(5名) (敬称略、50音順)
井上隆信(豊橋技術科学大学大学院 工学研究科 教授)
蔵治光一郎(東京大学大学院 農学生命科学研究科 附属演習林 生態水文学研究所長・准教授)
鷲見哲也(大同大学 工学部 准教授)
戸田敏行(愛知大学 地域政策学部 教授)
原田さとみ(タレント/エシカル・ペネロープ株式会社 代表取締役)
● 第1回運営チーム会議の開催について
日時:平成24年3月26日(月) 午前10時から正午まで
場所:愛知県東三河総合庁舎(豊橋市八町通五丁目4) 大会議室
議題:開催要綱の決定、公開講座開催に向けた検討ほか
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26日の運営チーム会合はユーストリームで録画公開されています。
http://www.ustream.tv/recorded/21381341
配付資料がないと、録画を見てもわかりにくいですよね。
事務局である愛知県土地水資源課は、この日の配付資料もまだHPにアップしていません(28日22時の時点)。
28日の昼間のうちに担当者に土地水資源課電話しました。
「遅いです~。配付資料くらいは、会議終了後直ちにアップして下さい。『被告』だからサボタージュしていると思われてしまいます~」
サボタージュではなく、まして『被告』だからではなく、要するに「迅速に公開する」ということの重要性がわかっていない、ということなのですけど。
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「設楽ダム・住民訴訟の原告(控訴人)は、公開討論会のメンバーにしない」=事務局(愛知県市域振興部土地水資源課)案=チームリーダー案。
はい????
「幅広く意見を聞きたいのでしょ? 熱心にこの問題に取り組んできて、大いに意見をもっっている専門家は原告の中にたくさんいる。その『原告』を排除するって何?」「それをいうなら、この事務局を務める土地水資源課は『被告』そのもではないの?」
この件、ユーストリームの1:46~ あたりを視聴して下さい。
なんだか「裁判というものはそういうものだ」みたいな話になってしまっていますが、それは行政内部の解釈(一部の解釈)。民事訴訟法はそんな規定のしかたをしていません。
(まあ、私は争いませんけどぉ)
裁判、という話が出たので:
徳山ダム裁判第1審(岐阜地裁)
原告である嶋津暉之"さんおよび原告代理人の在間正史弁護士を、専門家証人に位置づけで、証人採用しました(原告代理人を証人採用する、というのは際めて希)。
裁判所は「科学的識見をもつ専門家、証言を聞く必要がある」と認めたのです。
続く
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