12月11日 中部地方ダム等管理FU委員会 |
徳山ダム、木曽川水系連絡導水路、長良川河口堰は
水資源機構事業なので、数日に1回は水資源機構中部支社のサイト
http://www.water.go.jp/chubu/chubu/index.html
を覗くようにしている。
上記事業に関連する各種委員会などの開催お知らせを確認するために。
国交省中部地整の「新着報道発表」にも載るが、こちらは毎日10以上も発表があるので、探すのがメンドイ・・・
12月10日の午後、私は水資源機構中部支社のサイトを覗いて
2012.12.05 、2012.11.28 、2012.11.21 と3つ続けて
「長良川河口堰管理状況等(記者発表)」
となっているのを確認した。 「特に変わりなし。か」と。
ところが10日の23時頃にたまたまもう一度アクセスしたら
2012.12.05、長良川河口堰管理状況等(記者発表) 記事の前に
2012.12.04 平成24年度 中部地方ダム等管理フォローアップ委員会の開催について(記者発表)
が挿入されている。そんなのアリか!
中部地整発表は12月4日にあったらしい。水機構中部支社サイトが中部地整発表をリンクしていなかった・・・アクセスログの確認まではできないので、この件は言いっぱなしにしかならないが。
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議題に「徳山ダム 定期報告+事後評価」とあるので、とにかく時間を作って傍聴に行った。
中部地整のHPに資料がアップされるのを待っていたが「御用納め」までにはアップされていないので、以下気づいた問題点の指摘のみ。
中部地方整備局トップ > 河川部トップ > 中部地方ダム等管理フォローアップ委員会
http://www.cbr.mlit.go.jp/kawatomizu/dam_followup/index.htm
① 導水路を早く造れ、という方向の意見が2つ
☆ 山村委員=「徳山ダムは多目的なダム。目的の一つである新規利水の効果がまだ発現されていないことについては?」()
事業者回答=「事業評価は治水(洪水調節、不特定補給、渇水対策)について行うことが~~に定められておりまして、その範囲で行っております)
☆ 辻本委員=「2/20を超える渇水に対応できた、ということを明示すべき」
彼は木曽川水系流域委員会委員長として導水路事業を木曽川水系河川整備計画に積極的に位置づけた。「大きな水系としては全国に先駆けて2/20を超える渇水にハードで対応することは良いことだ」。
② B/Cについて
よ-わからんので、中部地整河川部に質問しました。
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「徳山ダム」資料の通しページでいうと
p110「参考1:建設事業費」
p111「参考2:前回評価と今回評価の比較」
前回評価(H16年)
事業費 約3500億円 総費用 約3250億円
今回評価(H24年)
事業費 約3328億円 総費用 約5017億円
<質問>
1) 「前回評価」で
事業費 > 総費用
なのはどうしてでしょうか?
2) 「参考2:前回評価と今回評価の比較」
表の下のほうの細かい字の注釈を読みましたが、よくわかりません。
例えば「建設費」
2983億円(前回) → 4530億円(今回)
の大きな差の主な要因は何でしょうか?
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(毎度のことだけど)ポイントを外された回答を受け取りました。
前回評価と今回評価のPDFファイルデータ。
その数字でフムフム・・・と「解る」のだったら質問しないよ-。
(「これこれのデータを下さい」というのみ)
事業評価の項目の中でも「B/C」は関心をもつ人間であれば、誰でも解って当然のもののはず。これがほぼ「誰にも解らない」状態で(※)進む(お墨付きが与えられる)事業評価って何?
※ 傍聴している限り、官僚出身の山村委員もよくわかっていなかった(だから上記の発言があった)。他の委員がよくわかっているとも思えない。また私の知る限り、事業評価監視委員会の委員は「解っていない」。
2007年3月23日の
国土交通省 社会資本整備のアカウンタビリティの向上行動指針
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/00/000323_.html
は「効果発現」しているとはいえない。
③ ダム湖内の水温 (「徳山ダム」資料の通しページP51)
貯水池内水温鉛直分布(グラフ)
表面から20m程度より深い場所は1年中5℃以下の冷たい水。
異常渇水のときの「緊急補給水」はいったい何度の水になる?
そして底の底で温度が上がっているのは何故?
④ イヌワシは存在していなかったことに? (「徳山ダム」資料の通しページP65)
天然記念物であるイヌワシについてはどんどん言及を消して、最後はまるで存在しなかったがごとく。
参照:徳山ダム湛水域のイヌワシは消された!!
http://tokuyamad.exblog.jp/15399942/
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12月11日のウチの庭。前日未明の雪がしっかりと残っていた