国の出方待ち?! ~「導水路見直し」共同公約から2年(3)~ |
承前

愛知県本庁舎、名古屋市本庁舎のむかい歩道でのお昼休みの宣伝行動。

右が撒いたチラシ。
2013.1.17チラシPDFファイル。
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota5/130117tirasi.pdf
チラシのとりは割合良かったと感じました。
翌日の新聞記事。

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午前中に愛知県土地水資源課、午後に名古屋市上下水道局に行きました。
事前折衝で「知事、市長の公約について問うているのだから、実務部署ではない窓口を」と求めましたが、やはり実務部署に回されました。
そうすると予想通り「お役人対応」されてしまいます。
結局は「国が・・・」「国の出方を見て検討する・・・」。
あれれ?
大村さん、河村さんを選択した有権者は、「国の出方待ち」的な従来の地方行政の在り方を根本的に変えることを期待したのです。
そして、今の時点で「国の出方待ち」ということは、「公共」事業大盤振る舞い、「人からコンクリートへ」の逆戻りを意味することになりませんか?
それって大村さん、河村さんの共同公約に趣旨とは真反対になりませんか?
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長良川市民学習会ブログ記事
http://dousui.org/blog/index.php?mode=res_view&no=67
1月17日 「導水路撤退」を愛知県、名古屋市に要請
◇ ◇
愛知県の担当者は、(「国の出方待ち」以外は)ほとんど喋らないで、この日のミッションを遂行。
名古屋市上下水道局は、加藤さんや武藤さんの古巣にあたるので、後輩である担当者達は結構率直に喋っていました。彼らは強調します。
① 水道事業者として安定供給に責任がある ② 危機管理が求められている
① ・・・ 「100年後にも安定的に供給できるようにする」
明らかに水需要が減っている中で「100年後の安定供給のためにさらに施設が必要」というのは全く理屈が通らない。確実に進行している人口減少社会。100年後に、名古屋市で現在以上の水需要があるはずはない。
かの竹村公太郎氏は「200年後にはダムがあって良かったということが理解される」と宣いました。 ”200年後の評価”なんて、実証しようがない・・・
壮大なこと(=ホラ)は言った者勝ち?
② ・・・ 「東日本大震災以後は、”想定外”という言い訳は出来なくなった」
いえいえ、東日本大震災は、ハード(施設)で自然災害に備えることの限界を突きつけたのです。(原発災害は自然災害ではない、ゆえに原発事故で”想定外”が許されない)
30年内に7割以上の確率で起こると言われる東海大地震。水源から蛇口まで全ての施設が無傷、電源も確保されて、断水皆無なんて無理。 また地球規模の気象異変による大規模異常渇水のときも、節水もしないで済ませることなど市民は求めていない。
100年に1度の規模だと言われる平六渇水だって木曽川の水が涸れたわけではないんです。長時間断水を防ぐのは、調整の工夫次第でしょう。
「調整のためにも現ナマ(=実際の水と権利)が要る」ともおっしゃっていましたっけ。足らざるを分かち合う、という発想にはなれないようです。
それにしても「現ナマ」。まさに現金でナマナマしい。
多分、上下水道局の”現場”は、こういう言葉(思考)に満ち満ちているんだろうな。
ぐるぐるっと回って・・・「電気が足りないと日本は立ちゆかない!」と原発の維持推進を声高に唱える勢力を支える思考回路は健在なんだぁ。
旧に復した自民党政権は、1990年代に国と地方の借金を積み上げただけで失敗した「公共事業による景気対策」をやるんだそうだ。
かくて「徳山ダムができちゃった導水路」は凍結解除(急速解凍)されていく?!
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