参院選と脱原発-岐阜・西濃から |
明日(7月21日)は、参議院選挙の投票日。マスコミは自民党圧勝という予測を伝え、実際に多くの1人区では、野党は勝負にもなっていない。
昨年の衆院選は、自民圧勝というより、政権政党のはずだった民主党のオウンゴールのような惨敗だった。政権発足から春にかけて、自民党に勢いがあるように見えたが、今はアベノミクスにも翳りが見えはじめた。自民党は議席的には勝つだろうが、勢いを加速するには至らないのではないか。選挙結果(議席配分)と民意との落差のありように主権者は気づき始めている。
8割の有権者が「脱原発」の方向を支持している。それでも自民党は、参院選の「勝利」を大義名分にして原発維持・推進政策を一層押し進め、原発再稼動に突き進むのだろう。だが、それは長期的には自民党の凋落を招いていくことになるに違いない・・・原発に未来はないのだから。

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さて、参院選特集記事で、7月1日の「さよなら原発・ぎふ」による「世論無視の大飯原発再稼動から1年! おーい、止めて!」アクションが取り上げられた。

上記毎日記事 PDFファイル
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota6/20130718mainichi.pdf
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上の横断幕のタイトルの通り、7月1日は、大飯原発再稼動1年の節目の日。この日、「さよなら原発・ぎふ」として、上記の他に2つのアクションを行った。
一つは、5月27日に記者会見した
岐阜県内25市町の原子力災害対策/避難計画策定に関する実態調査
http://ameblo.jp/611gifu/entry-11546401217.html
の結果を踏まえた、岐阜県知事宛の申し入れ。
岐阜県知事宛「原子力災害対策に関する申し入れ書」(2013.7.1)
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota6/20130701gifuchijiate.pdf

もう一つは参院選立候補予定者4氏の事務所へのアンケート配布。 公示日の届け出順でいうと、民主党 吉田里江氏、自民党 大野泰正氏、共産党 鈴木正典氏、諸派(幸福実現党) 加納有輝彦氏。
13年参院選さよなら原発ぎふ 公開質問状
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota6/130701koukaishitsumon.pdf
7月3日までに 共産党 鈴木氏、民主党 吉田氏が回答を寄せた。
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問1 98万人避難の現実性
鈴木 1不可能
吉田 4その他 おきないように対策する、避難を最小化する
問2 40年の敦賀1・美浜1、2の廃炉
鈴木 1 廃炉
吉田 1 廃炉
問3 活断層のある敦賀2の廃炉
鈴木 1 廃炉
吉田 1 廃炉
問4 もんじゅの廃炉
鈴木 1 廃炉
吉田 3 その他 政府において関連委員会でしっかり議論する
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自民党 大野氏は、市民団体へのアンケート回答はすべて拒否。最有力候補が回答拒否でツマラナイことになってしまった。(さよなら原発・ぎふ 内部ではアンケート結果の情報は共有している)
40年超の老朽原発である 敦賀1号機、美浜1号機・2号機、直下に活断層のある敦賀2号機、そしてあの札付き日本原子力研究開発機構の「もんじゅ」(直下に活断層も疑われる)。
「安全な原発」なるものが存在すると仮定しても、これらは明らかに「危険な原発」だ。池田町議会、神戸町議会の意見書にもある通り、岐阜県では廃炉を求める声は大きい。
神戸町議会意見書 (2013.6.12)
「敷賀発電所1号機。2号機、美浜発電所1号機・2号機の廃炉を求める意見書」
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota6/2013goudo.pdf
池田町議会意見書(2013.6.18)
「敦賀発電所1号機・2号機、美浜発電所1号機・2号機の速やかな廃炉に向けた検討を一層進めることを求める意見書」
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota6/2013ikeda.pdf
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神戸町は 7月1日(月)から平成25年7月19日(金)まで、神戸町地域防災計画(案)に関する意見募集を行っていました。
「神戸町地域防災計画(案)原子力災害対策編」、現時点ではまだ神戸町のサイトに載っています。
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http://www.town.godo.gifu.jp/content/areaguide/admin/pc/4.pdf
締め切り日の19日にやっと上記資料を見、意見を出しました・
近藤意見 ↓
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota6/ikengodo.pdf
意見募集対象の資上記資料をみて、3月初めに岐阜県が行った意見募集に応じて私たちが寄せたパブコメの表現(いくつかのフレーズ)が取り入れられていることに気づいた。
いくつかのフレーズが取り入れられたからといって、事態が大きく前進したわけではないが、「パブコメは無意味ではない、何らかの形で伝わる」と思うと、シンドイながらもパブコメを書く気力に繋がる。
「私たち一人一人は微力でしかなくても、無力ではない」
「たたかいはこれから」・・・昔、労働組合でよく歌われた歌、ちょっと古臭いし、この歌を耳にしたシチュエーションからいって「好き」にはなれない。が、「たたかいはこれから」というのは真実だ。いや真実にしなければならない。
参院選で自民党が圧勝しようとも、私たちには諦めて終わってしまうという選択肢はない。原発は、次の世代にとんでもない負のツケを負わせることだから。
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