「(仮称)滋賀県流域治水の推進に関する条例要綱案」に関する意見 |
今、滋賀県が「流域治水」に取り組んでいます。
滋賀県流域治水政策室
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/ryuiki/
(仮称)滋賀県流域治水の推進に関する条例の検討状況
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/ryuiki/jyourei/kentoujyoukyou.html
「流域治水の推進に関する条例」を作らせたくない抵抗勢力もあるようです。
7月19日~8月18日まで「(仮称)滋賀県流域治水の推進に関する条例要綱案」に対する意見・情報の募集を行っていました。
「(仮称)滋賀県流域治水の推進に関する条例要綱案に対する意見・情報の募集」について
http://www.pref.shiga.lg.jp/h/ryuiki/eshinbun/20130718.html
いろいろ忙しいからパスしようかな、とも思っていたのですが、「流域治水」は是非推進して欲しい、滋賀県で実績をつくり、モデルケースとして全国に発信して欲しい、という願いから、「エールを送る」意味で、締め切りギリギリの18日午後、に意見というか感想というか、みたいなもの(「はじめに」でいろいろ言い訳)を送りました。
書き始めたら予定外に長くなりました。結局本文と別添資料5つで5.3MBにもなってしまいました。休日の締め切り。重たくて届かなかったら困るので、添付ファイルで送信するともに、PDFファイルにしてアップしたURLも送りました(無事届いたようです)。
「(仮称)滋賀県流域治水の推進に関する条例要綱案」に関する意見
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota7/ryuikiiken.pdf
<目次>
1.はじめに
2.揖斐川流域に暮らす者として-1
徳山ダム問題に関わる
1976年水害と大垣市中心部住民の意識
3.揖斐川流域に暮らす者として-2
最上流の巨大ダムでは水害は防げない
「遠い治水」「近い治水」
4.水害常襲地帯・荒崎地区
荒崎地区住民の視線
2002年の荒崎水害、2004年の提訴、そして徳山ダム事業費大幅増額
5.国も気づいている流域治水の必要性
6.地方主体でこそ新たな治水政策が進められる
<別添資料リスト>
【別添資料①】内ヶ谷ダム建設事業の検証に係る意見 (近藤作成)
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota7/ryuikibetten1.pdf
【別添資料②】「内ヶ谷ダム建設事業の検証に係る意見」(第2回) (近藤作成)
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota7/ryuikibetten2.pdf
【別添資料③】「河川行政 住民参加を」 (2006.12.5 岐阜新聞記事)
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota7/ryuikibetten3.pdf
【別添資料④】 相川・大谷川・泥川の河川整備について (平成15年4月 岐阜県)より抜粋
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota7/ryuikibetten4.pdf
【別添資料⑤】土地利用一体型水防災事業の経緯
+「流域治水」等の事業実施の実績について (国土交通省治水課作成)
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota7/ryuikibetten5.pdf
◇ ◇
書いてみて、ひょっとしたら私は「河川審中間答申(2000.12.19)」への慕情を歌っているのかもしれない、と思いました。
「あなたはどこに行ってしまったの?夢幻と消えてしまったの?戻ってきて下さい・・・」
幸い、河川審 議会はなくなっても(社会資本整備審議会河川分科会となった)国土交通省ホームページから削除はされていないようです。
河川審議会中間答申 (2000年12月19日 )
「流域での対応を含む効果的な治水の在り方について」 http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/past_shinngikai/shinngikai/shingi/001219index.html

「これからの治水」を実現してもらいたいものです。この河川審中間答申の通りに河川精査の転換が行われていれば、今「計画中」「建設中」のダムはほとんどリストラされていたはず。
(本体工事に入っていた徳山ダムは止まらなかったかもしれませんが、内ヶ谷ダムなんて計画から消えていただろうと思います。)
仰々しい名称の割りに無内容な「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」の
今後の治水対策のあり方について 中間とりまとめ (2010.9.27)
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/tisuinoarikata/220927arikata.pdf
や、それに沿ったと称する「再検証」よりよっぽど成果があったでしょうに。
この中間答申、河川審議会委員が独自に(河川局官僚と無関係に)答申を作ったわけではありません。この中間答申に先立つ何年かの間、この「これからの治水」の方向のさまざまな議論があり、資料が(河川官僚の手で)作成されていました。
なのに、実際の河川政策はこの方向で進んではいません。誰が、どんな勢力が、この方向を潰したのでしょう?
過ちては改むるに憚ること勿れ
これを許さない官僚風土を作ってしまったのは、もしかして主権者である私たち?
◇ ◇
