番外編:岐阜基地・航空祭「オスプレイ展示」取りやめの顛末 |
~ 岐阜がダメなら宮崎で?真相はいまだ闇の中 ~

(岐阜新聞ウェブ 2013年11月16日10:25)
11月19日(火)、岐阜県庁から帰宅して、「さて、危機管理課とのやりとりのメモを作成しなくちゃ」と考えながら、数時間離れているだけで数十通のメールが溜まっているPCをざざっと見ていたら、ぬぁんと、「岐阜基地での展示はやめた。けど新田原(宮崎)で展示」と小野寺防衛相はトクトクと抜かしている。
★ 毎日新聞 2013年11月19日 10時31分
オスプレイ:宮崎の空自基地祭で展示へ 小野寺防衛相
http://mainichi.jp/select/news/20131119k0000e040159000c.html
★ 東京新聞 2013年11月19日 夕刊 (共同)
オスプレイを宮崎で展示へ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013111902000246.html
「台風被害を受けたフィリピンでのアメリカ軍の災害支援の対応などのため」(11月18日 17時11分 NHK岐阜) 「台風30号の直撃で甚大な被害を受けたフィリピンの被災地支援、人道支援に、米軍がオスプレイを投入している状況を受けて判断した」(2013年11月18日14:13)
というのは、真っ赤なウソで、当初の防衛省の思惑通り
「たくさんの市民の方に実機を見てもらういい機会。何とか進めたい」(2013年11月16日10:25 岐阜新聞)というこらしいと。
地元が五月蠅い岐阜は、とりあえずやめておいて、五月蠅くない(?)宮崎に行く、ということか。
真っ赤なウソを隠そうともしない(開き直る)ところが凄まじい。・・・・この件はまた後で。
◇ ◇
15日(金)、NHKニュースは見ていなかったので、この件に気づいたのは夕刊、それも時刻としては遅かった。週末に入ってしまった。

結局、「この間の経緯を伺いたい」が主となる要請行動となった。
2013.11.19<平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声>要請文
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota7/20131119chijiate.pdf
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2013.11.19 岐阜県危機管理課とのやりとりメモ
危機管理課 課長他2名、平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声 4名
【経過】
★ 11月13日(水)
◇ 岐阜基地司令から、岐阜県と各務原市に非公式な情報があった。
(未定だ、決定していないから外部に漏らすな、という形で)
「岐阜基地の航空祭でオスプレイの展示を検討している。まだ米軍側の了解はとっていない」
◇ あまりにも唐突、あまりにも情報不足と感じた。
高知県で検討された(台風のために流れた)、「南海トラフ地震による津波被害の救援」でもない。航空祭での展示、というのはどういうことか?
★ 11月14日(木)
◇ 全国知事会として、防衛省に要請

「MV-22オスプレイの飛行等に関する要請」について(平成25年11月15日)
http://www.nga.gr.jp/news/2013/post-1075.html
【写真】木原防衛大臣政務官へ要請書を手交する髙原総務常任委員会委員長代理(岐阜県副知事)
・MV-22オスプレイの低空飛行訓練等の開始に関する緊急要請
http://www.nga.gr.jp/news/2013/post-1075.html
◇ 同時に岐阜県として、岐阜基地航空祭でのオスプレイ展示の再考を求める申し入れを行った。
★ 11月15日(金)
◇ NHKが朝のニュースで報道。防衛省側の発言=「岐阜基地でのオスプレイ展示に向け日米で調整している」「オスプレイの理解を高めるため」。
夕刊で各紙が報道。
★ 11月16日(土) 10時
◇ 岐阜基地周辺市町(各務原市、、岐南町、笠松町)の会合が開かれる。石原・岐阜県危機管理統括監もオブザーバー参加して、岐阜県のスタンスを伝える。
住民に説明するためにも、きちんとした手続きを踏むように申し入れる方向で話し合う。
★ 11月18日(月)
☆ 18日(月) 10時
岐阜基地周辺市町村協議会(各務原市、岐阜市、岐南町、笠松町)として会長の各務原市長、及び岐阜市副市長、岐南町長、笠松副町長が、航空自衛隊岐阜基地を訪れ、岐阜基地司令及び東海防衛支局長に申し入れ(文書1)を行う。その場で「24日の航空祭では、オスプレイを展示しない」旨の回答があった。
☆ 13:30 「オスプレイ展示をしない」旨の回答があったことを各務原市広報課が発表(文書2)。
文書1&文書2
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota7/kagamihara.pdf
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市民側)
・ 14日に知事会として素早い要請書提出は評価するが、県民には決定を知らせるだけになり、これでいいのかとの思いがある。
・ 「フィリピンの被災地支援、人道支援に、米軍がオスプレイを投入している状況を受けて判断」というのは、本当の理由とは思えない。先週(12日)のうちに自衛隊も、先遣隊派遣を決めている。米軍が自衛隊よりよほど遅い情報しかもっていないことはありえない。14日時点で「フィリピンの被災地支援」については方向が出されているはず。
・ 岐阜県もオスプレイの飛行訓練域とされているが。
・ オスプレイの飛来に関して、どういう規制があるのか、あるいは規制がかからないのか。法的根拠はどうなっているか。岐阜県が把握されていたら。
・ 展示のために飛来することの法的根拠はどうか(どういう規制があるのか、あるいは規制がかからないのか)。訓練との違いについて位置づけを明らかにして欲しい。
岐阜県)
・ 「ブルールート」に、岐阜県もかかっているらしいが、東海防衛支局に詳しいこと教えて欲しいと言って何も出て来ない。市民に皆さんが知っている以上のことは、岐阜県にも知らされていない状態。
・ 3月にも、全国知事会として、日米合同委員会合意を遵守し、飛行実態について広く開示するよう、要請しているのだが。
→ 全国知事会
「MV-22オスプレイの低空飛行訓練等の開始に関する緊急要請」について)(平成25年03月06日
http://www.nga.gr.jp/news/2013/mv-22-1.html
MV-22オスプレイの低空飛行訓練等の開始に関する緊急要請
http://www.nga.gr.jp/news/img-306190319.pdf
・ オスプレイが飛来するのかどうかも、聞かされていない。陸上輸送はありえないとは思うが。
いつどういうルートで飛ぶのか、何も知らされないみたいだ。岩国から普天間に行ったときも、「岩国を発った」「普天間に着いた」しか公表されなかった。
市民側)
・3月に全国知事会から要請を出しても、事前説明もなく滋賀県の基地に飛来したこと、今回も説明すらないことをから、改めて日本は独立国なのかという疑問を抱いた。
・ 特定秘密保護法が成立したら、いったいどうなるのだろうか。
例えば、岐阜県知事が得た情報を全国知事会に出すことも難しくなるのではないか。
岐阜県内でも危機管理部署のどこまでが、情報共有できるのだろうか? 課長どまりか? 課長補佐は? 役職のない担当者には何も知らせられないのか? そんなふうでは、県民のためになる真っ当な「危機管理」の職務が遂行できなくなる。市民と皆さん(危機管理課)とは深い溝ができることになる。こうして話し合うこともできなくなる。
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この稿の続きは以下
《平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声》ブログ
岐阜基地航空祭「オスプレイ展示」(取りやめ)問題
http://ameblo.jp/gifuheiwa/entry-11749050469.html
http://ameblo.jp/gifuheiwa/entry-11749056483.html
http://ameblo.jp/gifuheiwa/entry-11749052360.html
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11月19日、岐阜県庁前の道。
