木曽川水系のダム等事業 2014年度予算(1) |
2014年3月20日、2014年度予算が成立した。
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東京新聞 2014年3月21日 朝刊
95兆円 新年度予算成立
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014032102000133.html
一般会計の歳出総額が九十五兆八千八百二十三億円と過去最大規模の二〇一四年度予算は二十日の参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数により可決、成立した。
一四年度予算は年金や医療などの社会保障費が高齢化の進行などで初めて三十兆円台になった。「社会保障と税の一体改革」に基づく四月からの消費税増税による増収分約五兆円のうち、「社会保障の充実」に使われるのはわずか五千億円。一方、公共事業費と防衛費は二年連続の増額で、老朽インフラ対策や離島防衛を強化。一体改革の当初の目的だった社会保障は後回しにされて、公共事業と防衛が優先された。
歳入は、税収が消費税増税と法人税収の伸びで七年ぶりに五十兆円台の高水準を見込んだ。
新規国債発行額は一三年度当初に比べ、3・7%減の四十一兆二千五百億円となった。
一四年度予算の成立を受けて、国会論戦の焦点は集団的自衛権の行使を容認するための憲法解釈変更や原発の再稼働などに移る。
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アベノミクスとやらの危ない経済政策でバンバンに膨れた予算。
<四月からの消費税増税による増収分約五兆円のうち、「社会保障の充実」に使われるのはわずか五千億円。一方、公共事業費と防衛費は二年連続の増額で、老朽インフラ対策や離島防衛を強化。一体改革の当初の目的だった社会保障は後回しにされて、公共事業と防衛が優先された。>
経済弱者の暮らしはますます厳しく、国や自治体の借金は増え続ける。公共事業の名目で自然破壊と無駄ばかりの土建事業、ハコモノ事業は相も変わらず隆盛を極めている。そして、安倍とその側近の国際社会全体を敵に回したいかのような危険な火遊び発言の連続で、近隣諸国との緊張を高めては、それを口実に防衛費という戦争準備に血税を注ぎ込む。
昔「こんな女に誰がした~♪」という歌謡曲があったが、「こんな政治に誰がした~♪」???
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木曽川水系連絡導水路
( H26年度 導水路予算案に関して 2013.12.27)
平成26年度直轄ダム・水機構ダムの予算案のURLを教えて貰いました。
http://www.mlit.go.jp/river/basic_info/yosan/gaiyou/yosan/h26/h26damyosan.pdf
この最後(38番目)が、木曽川水系連絡導水路の予算(案)。
「共同費」というのが、全体の予算-①
「工事諸費及び営繕宿舎費を除く」とあるのは、「真水の発注金額」のこと-②
「工事諸費及び営繕宿舎費」は昨年度までの「業務取扱費」で、ざくっと言えば「人件費、事務所経費」
「国費」は国が支出する分(残りは直轄負担金だったり、利水者負担だったり)-③
単位は「百万円」
H25年度当初
① 263 ② 85 ③ 155
H26年度案
① 273 ② 80 ③ 126
「工事諸費及び営繕宿舎費」分(つまり人件費や事務所経費)が、昨年度より1500万円多いのはなぜか?
水機構予算だから水機構に訊くのが一番早いと思って電話したら…ずいぶんあちこちに電話が回って、結局、国土交通省水管理・国土保全局(←この名称は言いにくいだけで、中味を示せてもない完全なダメ名称。こんなのは長続きしないと思う)治水課の)T補佐から回答。
T=「H25年度末まで、ということで国家公務員給与の一時的削減があったが、H26年度から元に戻るので人件費が多くなった。消費税が上がる分も反映しています。」
私は公務員の労働条件をやたらに下げるのは間違いだと考えている。それは結局は、勤労者全体の労働条件を切り下げることに繋がるのみならず、行政サービスの低下(例としては、福祉の「自己責任」化)」に繋がるから。だがそれにしても、である。
多くの労働者は、すでに切り下げられた賃金は元に戻りそうもない、消費税の直撃を受けるにもかかわらず。なんだかヘンだぞ。
「共同費が増しているのに、国費が減っている
① 263 → 273
③ 155 → 126
のはなぜか?
導水路事業が、国直轄だった頃(事業実施計画策定-2008年9月-以前)の分の「精算」の予定なのだそうだ。ということは、新年度は利水者(愛知県、名古屋市の)支払額が増えるということになりそう。
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新丸山ダム事業
★中日新聞岐阜県版 2013年12月25日
新丸山ダムの予算倍増 来年度政府予算案
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20131225/CK2013122502000024.html
二十四日に閣議決定された二〇一四年度の政府予算案で、木曽川の新丸山ダム(八百津町)の建設事業費として二十三億四千六百万円が盛り込まれた。一三年度の二倍で、二十億円を超えるのは五年ぶり。ダム建設を抑制した民主党から公共事業推進の自民党に政権が戻ったことをあらためて表す格好になった。
中部地方整備局によると、民主党政権時代は予算削減で工事が停滞していたが、一四年度はダム周辺の作業用道路の整備を再開。本体工事の準備を本格化する。
一四年度の予算のうち、国費は十七億四千二百万円。残りは東海三県と発電事業者の関西電力が分担する。
岐阜県河川課によると、岐阜の負担は一億四千万円前後とみられ、県の一四年度当初予算案に計上する。
新丸山ダムは、一九五六(昭和三十一)年に完成した丸山ダムをかさ上げて造る。下流の洪水防止を目的として掲げているが、総貯水容量が一・六倍の一億三千百三十五立方メートルに増えるため、隣接する水力発電所の発電能力も現行の十八万八千キロワットから二十一万五百キロワットに上がる。
国は九〇年に基本計画を決定し、ダム湖に沈む家屋四十九戸の補償や用地買収を進めてきた。民主党政権下で計画見直しの対象になったが、自民党政権が今年七月に事業継続と決めた。総事業費は千九百億~二千億円で、これまでに投じたのは六百六十億円。完成は二九年ごろという。
(中野祐紀)
★ 岐阜新聞 2013年12月25日09:32
新丸山ダムに23億円、本体工事用道を整備 来年度予算案
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20131225/201312250932_21618.shtml
写真:新丸山ダムに23億円、本体工事用道を整備 来年度予算案
政府は24日、2014年度予算案を閣議決定した。一般会計の歳出総額は過去最大の95兆8823億円となった。社会保障関係費が初めて30兆円を超え、公共事業の削減も進まない。14年4月の消費税増税で税収は50兆10億円と7年ぶりの高水準を見込むが、歳出も増えるため借金である国債の発行残高は29兆円膨らむ。
2014年度政府予算案で、ダム建設費(国費ベース)は前年度比1%増の1085億円が計上された。うち、県内では新丸山ダム(加茂郡八百津町、可児郡御嵩町)に事業費ベースで前年度と比べて2.1倍の23億4600万円が盛り込まれた。初めて本体工事用の道路の整備に取り掛かる。検証で足踏みしていた新丸山ダムは事業を再開し、新たな段階に入った。
新丸山ダムは民主党政権時に始まった検証の対象となり、今年7月に継続が決まった。検証期間中は必要最小限の事業のみ行ってきた。国土交通省は14年度政府予算案に新丸山ダムの事業費として23億4800万円を概算要求しており、ほぼ全額が認められた。
14年度は原石山から採掘した土砂を運ぶための工事用道路の整備に取り掛かる。118ヘクタールの用地取得はほぼ終了しており、全49戸の家屋移転も完了している。工事用道路は今年3月末時点で計画の76%に当たる18.1キロが整備されている。
付け替え道路は計画の3割程度の10.1キロが完了。完成時期は国交省による検討が続いており、総事業費は1800億円が見込まれている。
新丸山ダム建設促進期成同盟会長の藤井浩人美濃加茂市長は「今年7月に流域住民の悲願である新丸山ダムの事業継続が決定し、前年度から倍増近い予算が計上されたことについて高く評価する。全国的に豪雨による被害が相次いでいる。一刻も早い本体着工、早期の完成を切望する」とコメントした。
一方、検証作業が続く木曽川水系連絡導水路事業は前年度比3.8%増の2億7300万円。流量などの調査を継続し、新たな段階には入らない。県が整備を進める内ケ谷ダム(郡上市)など国の補助ダムについては、予算成立後に事業箇所ごとの配分額が示される。
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丸山ダム及び新丸山ダムに関しては、昨秋、国交省の見学会に参加した話を書きたいのだが、実に半年も滞っている。安倍政権の暴走のおかげで、ダム・河川のことを考える時間もない。
暴走によって、市民が「ついていけない」状況を作ろうってかい? いやいや、あまりの露骨な暴走ぶりに、市民は「もうガマンならん」と動き出しつつある。
当面、そちらのほうで「首が回らない」。 内ヶ谷ダム事業の予算mのことなどは、4月6日の「秘密法に反対する全国ネットワーク第1回交流集会」(於;名古屋)が終わってから・・・。
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追記
秘密保全法に反対する愛知の会ブログ
http://nohimityu.exblog.jp/
・ 「秘密法に反対する全国ネットワーク」第1回全国交流集会に26団体160人(名古屋)
http://nohimityu.exblog.jp/21957358/
・ 4/5秘密保護法廃止 落合恵子氏講演会に600人(名古屋)
http://nohimityu.exblog.jp/21952686/
・ 4/6(日)秘密保護法廃止 全国一斉ロックアクション+第1回全国交流集会(名古屋)に参加を
http://nohimityu.exblog.jp/21906841/
平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声ブログ
http://ameblo.jp/gifuheiwa/
・4/6 秘密法全国ネット第1回全国交流集会
http://ameblo.jp/gifuheiwa/entry-11818414619.html
・ 秘密法廃止・ぎふ、「6の日行動」初参加
http://ameblo.jp/gifuheiwa/entry-11791162377.html
・ 「秘密保護法廃止を求める岐阜の会」(秘密法廃止・ぎふ) 発足
http://ameblo.jp/gifuheiwa/entry-11790118964.html
呟き:上の写真は4/5、「秘密法廃止!ここから」の懇親会の時の「導水路はいらない!愛知の会」グループ」のもの。この懇親会のノリのおかげで、翌日の全国交流集会がとてもうまくいきました。
運営側としては懇親会チームに感謝!
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