「徳山ダムの今」-(4) |
<承前>
右の写真は、今の徳山水力発電所の工事現場。2014.6.18 付朝日新聞記事の写真。
「徳山発電所計画の事業主体変更」(Jパワー → 中部電力)は、徳山ダム裁判が「終結」させられ徳山ダム、木曽川水系を巡る問題が、そして中部電力の(そして全国の電力事業者の)法令無視、安全無視のトンデモ体質が明らかになっている時だった。
※1 「やめよ!徳山ダム 72号」PDF
http://tokuyamadam-chushi.net/archives/news/0072.pdf
※2 抗議声明
「木曽川水系流域委員会」設置は、1997年河川法改正趣旨を蹂躙するものだ
http://tokuyamadam-chushi.net/archives/doc/070308.pdf
2007.3.14 朝日新聞
※3 試験湛水・・・ なかなか溜まらない
2007.3.27 中日新聞
※4 中部電力(そして全国の電力事業者の)法令無視、安全無視
2007.3.29 中日新聞
2007.3.31 中日新聞
2007.3.31 中日新聞 <電力不正問題の経緯>
電力不正総点検調査報告の要旨 (2007.3.31 中日新聞PDF)
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota8/20070331chunichidenryokuhuseiyoushi.pdf
この「※4」の「電力不正総点検調査報告の要旨」。
私は、まずは東電の「無許可取水=水盗人」発覚、実は中電も・・・・の流れで追っていた。「電力不正総点検」が、かくも原発の不正管理(まともに運転も管理もしていない)をあぶり出すことは想定していなかった。中越沖大地震で柏崎刈羽原発から煙が上がったのは、この年の7月。この総点検は、抜本的な問題解決には役に立たなかった、と証明されてしまった。
それにしても・・・水力発電における「無許可取水=水盗人」。川の水=公有物は好き勝手に使うことを当たり前にしている、その体質に対して、河川管理者(国交省)が全くもって腰が引けていることを、この前年から思い知らされた。「国交省よりエライ電力会社様」なのだ。市民からの問い合わせには、ものすごく居丈高に振る舞うミツハシなるキャリア(国交省には珍しい女性)職員は、「電力会社様」にはへっぴり腰で、問題がマスコミに報じられた後も何がどうなっているのかの報告さえもさせないでいた。
多分、「国交省よりエライ電力会社様/関西電力」は、木曽川を自分達が好き勝手に使える関西電力の持ち物だと考えている。こうした超のつく頭の高さが、東京電力による311の原発震災(311大災厄)を引き起こした。そして今なお、関西電力は、福井地裁であれほど明確に厳しく断罪されても、少しの反省もなく大飯原発の再稼動に向けて突き進んでいる。
◇ ◇
この項、続く