「徳山ダムの今」その続き |
徳山ダム問題は終わっていません。
前からの「問題」を引きずりつつ、新たな「問題」を日々発生させ続けている・・・毎度のようですけど、なおも言い続けます。
① 徳山ダム導水路
「(徳山ダムが)できちゃったから(つくる)導水路」というのが一番ヒドイ話。
ただただ「徳山ダムで開発した水は必要な水だ」というウソを言い続けるために890億円もの巨費を投じ、長良川を壊してまで進めようとしている。
導水路はいらない!愛知の会 HP
http://www.dousuiro-aichi.org/
安倍内閣の「国土強靱化」政策の下、「それらしい」論理もクソもない(ウソ丸見えでも平気)強引な手法でダムやスーパー堤防などが作られようとしている。
いったん止まっているように見える「徳山ダム導水路」だが、水資源機構は決して建設を諦めっていない。極論すれば「長良川河口堰試験開門と引き替え」にしてでも建設を推進したい(すでに”できちゃった”長良川河口堰のゲート管理の方法をいじくるだけなら損はしない。それで「調査」業務がヤマと増えるなら焼け太り、けっこうな話」くらいに考えているOBもいる)。
7月24日の導水路裁判(対愛知県住民訴訟)の一審判決。
これを受けて急に動くか?
② 岐阜県の重い負担
岐阜県民としては、「一般会計から違法支出を続ける要らない水の代金」は許しがたい。
裁判所は私たちは住民訴訟で敗訴させた。その敗訴判決を書いた裁判官に「今の状態/地方財政法6条違反を解消する目処が全くない」を見て欲しいものだ。「いつかは何とかなるだろう、行政裁量の範囲内」という逃げはもうやめて欲しい。
2010年に岐阜県河川課から貰ったエクセルデータ「徳山ダム 岐阜県負担分」
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota2/gifukenhutan.XLS
これをグラフ化したのが上のもの(グラフ化の前に、今般新設された「岐阜県水資源課」に「その後、数字は変わっていない」ことを確認した。)。
「完成後」にますます重い負担となってのしかかっていることが明白にみてとれる。
岐阜県河川課は、毎年、「治水事業費推移」グラフを作成してくれる。
今年度、岐阜県の「治水事業費」は、岐阜県中の(美濃も飛騨も)、ダム建設も河道改修も、全部引っくるめて約94億円。1滴の「開発」水を使う当てもなく、揖斐川に限っても「安全になった」とは言えない(※)徳山ダムのために約35億円。徳山ダムの管理費として別途約2億4000万円(岐阜県の今年度分)。
これは税金の使い途として、真っ当なバランスを欠いていないか?
※今年もまた大垣市長以下、揖斐川流域の市町の首長は、うち揃って、揖斐川・牧田川の河川改修を要望している。2003年~2004年、事業費の大幅増額を推進した当時の岐阜県知事・梶原拓は、「徳山ダムさえできれば、揖斐川流域住民は枕を高くして寝られるようになる」とほざいた。揖斐川流域の市町の首長も、各議会多数派も、岐阜県職員もその戯言に同調したのだった。
PDFファイル
岐阜県 治水事業費推移 2014
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota8/jigyohisuii2014.pdf
岐阜県 治水事業費推移 2013
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota6/suii2013.pdf
岐阜県 治水事業費推移 2012
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota6/suii2012.pdf
岐阜県 治水事業費推移 2011
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota8/jigyohisuii2011.pdf
岐阜県事業費推移 2010
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota2/suiigraf.pdf
ピーク時の500億円ほどに比べて、今年度は予算ベースで94億円・・・・20%を切っている
下は 昨年のこの件のブログ記事。過去の記事もこの中にリンクが張ってある。
•「岐阜県治水関係事業費の推移」と昨年度大型補正と内ヶ谷ダム[ 2013-06-12 11:58 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/19801576/
③ どうなってるの、「山林公有地化」事業
徳山の人たちにあれほど悔しい思いをさせた「公有地化事業=西谷道路を作らない」。
山林保全を謳ったが、10年経っても、要するに「何もやっていない」。
結局は山林の手入れをしたいと願った村の人たちの足を奪っただけで荒れ放題に放置しているのだ。
•徳山ダム山林公有地化問題は終わっていない[ 2014-04-01 22:16 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/21781702/
「山林保全措置制度」を使った「徳山ダム残存山林公有地化」という話は、徳山ダムダム建設促進のための方便にすぎないことは、当時もミエミエではあった。
そして、徳山ダムが「できちゃった」から、全く何もしていない。
「人工林を伐採して、二次林にする」という”計画”のはずだが、この伐採事業も全くやっていないとのこと(今年度から、「少しずつ進める」と言っているが)。情報公開請求で、岐阜県と揖斐川町から資料は入手したが、
「要するに、2009年度以降は何もやっていない」
西谷道路はクマタカの子育ての地域をモロ突っ切ることになる。「大型猛禽類への配慮」をしようとすれば、膨大だ経費と、長い時間を要する・・・・
だったら道路を作るのをやめてしまえ!なんといってもダム建設促進!
「山林保全」なんてハナから関係なかった、ただただ徳山ダムの工事を早く進めたかった・・・
露骨すぎないか?
④ 「イヌワシ」の抹殺
イヌワシは「徳山ダム集水域にイヌワシが棲息している(いた)事実そのものを抹殺しようとしている。
・徳山ダム湛水域のイヌワシは消された!! [2011-01-26]
http://tokuyamad.exblog.jp/15399942/
なので、内ヶ谷ダムの環境調査でも妙な話が・・
•内ヶ谷ダム環境調査資料開示への異議申立て→ほぼ通りました[ 2012-03-07 13:50 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/17281216/
「徳山ダム建設のために」という歪な目的とはいえ、徳山ダム集水域のイヌワシ(クマタカ)の調査は、日本の他地域に比べても一級の調査資料である。
が、試験湛水開始までに7億6500万円かけた調査生データがまともに環境省にも渡っていない(「国交省の予算で調査したのだから故国省のもの」ということらしい。[寄越せ」といえない環境省も制度も「どうかしている)。
参照
「やめよ!徳山ダム」•No.66(2006年1月30日)
http://tokuyamadam-chushi.net/archives/news/0066.pdf
環境省への要望 イヌワシ・クマタカの保全策なき湛水開始は容認できない 2006年4月21日
http://www.tokuyamadam-chushi.net/backnumber/demand_of_env.0604.htm
⑤ 徳山ダムの水は危険?
•徳山ダムの水は「品質保証」されていない[ 2013-11-07 20:44 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/20794065/
•続 徳山ダムの水は「品質保証」されていない[ 2013-11-25 01:40 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/20955310/
水機構は調査項目を増やしたとか増やさないとか・・・・。
「底水には硫酸イオンや硝酸イオンがいっぱいあり、底質には重金属がいっぱいあるけど、全くの『死に水』で動かないから、上の水を飲んでも大丈夫」なんていう類いの「品質保障」かい? 「今の水源を放棄して、是非徳山ダムの水を飲みたいものだ」とはならないことだけは確か。
◇ ◇
•「徳山ダムの今」-(1)[ 2014-06-19 01:11 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22404176/
•「徳山ダムの今」-(2)[ 2014-06-22 16:15 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22431067/
•「徳山ダムの今」-(3)[ 2014-06-27 19:55 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22469715/
•「徳山ダムの今」-(4)[ 2014-07-04 23:29 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22470954/
•「徳山ダムの今」-(5)[ 2014-07-07 13:58 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22488344/
◇ ◇
実はここ最近家族のこととかでずっと辛い思いをしてました。
でもこちらのブログに巡り合えて、共感する所もあったりして「救われた」気持ちになれました。勝手にこんなこと言われても困っちゃいますよね?ごめんなさい
是非この素敵なブログの管理人さんと仲良くしていただきたいなぁって…
これ私のです↓
xxvcocovxx@ezweb.ne.jp
(迷惑だったら削除して頂いても構いませんので)
熱い日が続いてますが熱中症には気を付けてくださいね。お身体ご自愛ください。