続・やっぱりいた!イヌワシ・クマタカ~「ウインドパーク南伊吹」事業地~ |
承前
かの(株)シーテック「ウインドパーク南伊吹」風力発電事業のための環境アセス調査地で、イヌワシが確認されたこと、クマタカ複数つがいが営巣していることが確認されたこと(営巣・繁殖活動の確認は非常に重要)が、情報公開請求で公開された資料から明らかになったことは前回の記事の通り。
やっぱりいた!イヌワシ・クマタカ~「ウインドパーク南伊吹」事業地~[ 2014-10-06 00:15 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/23067517/
環境管理課は、岐阜県環境影響評価審査会の委員に個別で(文書等で)「変更届」への意見を訊き、それに対する委員の(一部委員の、というべきか)の意見とシーテックのコメントも前回記事にリンクした。
2012.8 変更届に対する岐阜県環境影響評価審査会意見
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota9/no80iiniken.pdf
2012.8 変更届に対する岐阜県環境影響評価審査会意見(浅野意見)
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota9/no80asahoiken.pdf
貴重種の確認位置は黒塗りであることも書いた。
◇ ◇
なので、クマタカが何つがい、どこで営巣しているか、まではわからない。委員の意見からして、風車位置にかなり近いのではないか、ということは推測できる。
「ウインドパーク南伊吹風力発電事業 イヌワシ調査 中間まとめ」(2012.8)に載っている鳥類調査の位置を示す(もともと薄くてわかりにくい)
(1)鳥類①予備調査:平成22年1月~平成23年3月

(2) 鳥類②予備調査:平成23年2月~平成24年7月

(3) 鳥類③イヌワシ行動圏調査

(1)~(2)にかけて猛禽類調査地点をかなり増やしている。・・・ということは・・・
風車の設置予定地t点にかなり近いところで営巣しているらしいと推測できる。
(1)~(3)の位置的参考のために以下。
事業地(調査地)の位置・形から読み取って頂きたい。


(株)シーテックは、事業を中止する気はないと言っている。
直径100mの大型風車が回っている場所で、クマタカが繁殖ができると言いたいわけ?クマタカの繁殖はそれでなくても難しい、だから絶滅危惧種になっているのに。
さてどんな「保護策」を出してくるか?
どんな”専門家”(ときどきカッコ付御用”専門家”もいる)でも、営巣木から1km以内の改変はダメというだろう。委員の意見にもあったがいくつかの風車を建設をやめる?
しかし「1km以内を改変しなければ大丈夫」なんて保証は全くない(「原発再稼働。地震が起きても、火山が噴火しても大丈夫、放射能は漏れません」という程度に「大丈夫」か)。
◇ ◇
風力発電は「未来に向けた環境に優しいエネルギー」などでは全くない。
(参考:非常に充実しているHP)
安岡沖洋上風力発電建設に反対する会HP
http://www.yasuoka-wind.com/
(株)シーテックは「ウインドパーク南伊吹」風力発電事業計画を中止するべきだ。
◇ ◇
皆既月食の後、10月8日20時47分の月。
