徳山水力発電所建設現場 報道関係者への公開 |
★岐阜新聞 2014年11月11日08:4
地下空間に巨大発電機 中電、徳山ダムで公開
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20141111/201411110843_23691.shtml
写真:水車につながる軸上に据えられる重さ200トンの「固定子」=10日午前10時57分、揖斐郡揖斐川町東杉原、徳山水力発電所建設現場
中部電力は10日、揖斐郡揖斐川町の徳山ダム直下で建設を進めている徳山水力発電所1号機の工事現場を報道陣に公開した。進捗(しんちょく)率は93.5%で、来年6月に営業運転を開始する。2号機は5月から運転しており、1号機が稼働すると同発電所の最大出力は15万3400キロワットで、同社の揚水式を除く水力発電所では最大となる。
1号機の最大出力は13万1千キロワット、最大使用水量は毎秒82トンで、約182メートルの落差を利用する。主に電力需要の多い昼間などに稼働し、安定供給に役立てる。1、2号機の年間発電量は一般家庭8万3千世帯分の使用電力量に相当する。
この日は、発電機が設置される地下約70メートルの空間で、コイルが内蔵された十二角形の部品「固定子」(重さ約200トン、直径約8.3メートル)を、水車につながる軸の上に据え付ける作業を公開。クレーンでつり上げ、作業員がずれがないかを確認しながら慎重に下ろしていった。
浦上博行徳山水力建設所長は「地元関係者の理解と協力を得て造ってきた。しっかりとしたものを造りダムの力を十分に引き出したい」と述べた。
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水力発電ダムとしては採算が合わないので、電源開発促進法/電源開発(株)が(つまりは通産省が)いったん諦めた徳山ダム計画。
それを、水資源開発促進法/水資源開発公団が(つまりは建設省が)拾った。
木曽川水系の「水余り」、長良川河口堰の水も要らないことが明白な中、無理矢理「治水」分を膨らませて作ってしまった。
にぎにぎしく水力発電を宣伝するのは新規利水の使い途が一向に見えない(実はハナから要らない)からこその、「環境に優しいダム」のイメージ戦略か。中部電力も「環境に優しい」といいたくてならないのだし。
繰り返しになるが、中部電力は電源開発(株)=Jパワー徳山ダムの水力発電の権利を譲渡を受けた(2007年3月)のだが、これがいくらだったのかは「民間企業の企業秘密」で非公開。
国策会社Jパワーに、通産省資源エネルギー庁経由でかなりの税金が入ったことは確かなのだが、その税金の行方は、結局は納税者に説明されないままになっている。
「国策会社の民営化」… 政商を肥らせた明治時代の「官営工場の払い下げ」と同じ構図か?
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徳山ダムと水力発電については弊ブログの以下を参照されたい。
•「徳山ダムの今」-(1)[ 2014-06-19 01:11 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22404176/
•「徳山ダムの今」-(2)[ 2014-06-22 16:15 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22431067/
•「徳山ダムの今」-(3)[ 2014-06-27 19:55 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22469715/
•「徳山ダムの今」-(4)[ 2014-07-04 23:29 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22470954/
•「徳山ダムの今」-(5)[ 2014-07-07 13:58 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22488344/
•「徳山ダムの今」-(6)[ 2014-07-10 00:34 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22574239/
•「徳山ダムの今」その続き[ 2014-07-12 23:37 ]
http://tokuyamad.exblog.jp/22504468/
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ウチの階段の窓から。秋。