3.12の証拠保全手続きについて(上) |
「事件」が明るみに出てから、もう8ヶ月くらいも経過した。
世間からは忘れられているだろうか?
こちらが求める「抗議・要求書」には『通常の警察業務の一環」と開き直っている以上、国賠訴訟を提起することになる。その準備のひとつとしての証拠保全。
昨日3月12日、シーテック本社で「証拠保全」が行われた。
証拠保全の申し立ては1月22日。決定が2月25日。
昨年7月24日に朝日新聞で報じられた大垣警察署とシーテックとの「意見交換」の議事録4回分とその関連情報で、シーテックが保有しているものにつき、改竄や廃棄の前に保全するためである。
立ち会った代理人弁護士によると、シーテック側も代理人弁護士を立ち合わせて、”粛々と”行われたそうである。
裁判所で記録された後、謄写手続きでコピーが入手できる。
2015.3.13 岐阜新聞
2015.3.13中日新聞
2015.3.13 毎日新聞
2015.3.13 朝日新聞
2015.3.13 しんぶん赤旗
◇ ◇
昨年末から準備を進めていたが、実際の手続きが終了するまで(正確には裁判所からの送達-12日午前11時-が済むまで)は、表に出せない。このブログの更新が遅遅としていた原因の一つもそこにある。
1月中旬時点までの経過等は「証拠保全申立書」にまとめてある。
(この詳細は次の「中」「下」の記事に)
証拠保全申立書 PDFファイル
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota10/1501shokohozenmoushitate.pdf
証拠保全/ 証拠説明書 PDFファイル
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota10/1501shokosetsumei.pdf
(①~㉓の番号は近藤がつけた)
証拠保全/近藤陳述書 PDFファイル
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota10/1501shokohozen_cinjutsu.pdf
◇ ◇
「議事録」の他に、シーテックが集めて警察に渡した資料もあったそうな。
2013年、2014年の西濃憲法集会※のチラシもあった、という。
「犯罪の予防」などではない別目的があってのこと、ということが明らかになってきた。
※ 平和・人権・民主主義を考える西濃憲法集会
http://www.gifu-collabo.jp/category/seminar/
大垣警察署(岐阜県警)にとって、シーテックの「事業を進める」ためにわざわざ動くメリットがあるとは思えない。むしろ、私たち4人をダシにして、シーテックを大垣警察署警備課(公安)の情報提供者に仕立てた、というのが事の真相なのかもしれない。
2万枚位を印刷し配布する西濃憲法集会のチラシは、シーテックから提供されるまでもなく、大垣署警備課(公安)は入手しているに違いない。このチラシの提供自体は、いわばお笑い種である。
だが、私企業に個人情報を提供し、それをエサにした、その私企業を「協力者/情報提供者」に仕立て上げるのだとすれば・・・・全くもって笑えない。
公安警察にとって営々とやってきた仕事の中心は、「協力者/情報提供者を作ること」*なのだそうだ。皮肉を込めて、なるほど今回明るみに出たことは「通常の警察業務の一環」であり、もっといえば「中心的(公安)警察業務」ということになる。
* 少し古いが、以下の本は大変参考になる。
国家と情報―警視庁公安部「イスラム捜査」流出資料を読む 現代書館
青木理・梓澤和幸・河崎健一郎 編著 (著)
http://www.gendaishokan.co.jp/goods/ISBN978-4-7684-5663-7.htm
秘密保護法制定に最も熱心だったのは警察庁、それも公安部門である。
(僅かに開示された法案成立過程に関する情報公開資料を見ると、刑事部門はどちらかというと消極的であった。こんなにツッコミどころ満載の法律では、立件して有罪をとるのが難しい、と考えたのだろう)
秘密法施行で、予算も組織も拡充してますます元気、というところか?
秘密のヴェールに覆われた警察組織が肥大化するということは、憲法が保障する人権が侵され、自由と民主主義が壊されていくことに他ならない。
旧内務省の特高警察は要らない!
◇ ◇
4年目の3月11日は冬に戻っていた。
続く