6月25日の中部電力株主総会に行きました |

昨年7月24日の報道でも触れられていましたが、大垣警察署が(株)シーテックを呼びつけたのは、中部電力経由でした。
証拠保全手続きにより入手した(株)シーテック作成の「議事録/2013.8.7 大垣市上石津町風力発電反対派による勉強会の実施について」にはこうあります。
「1.概要(主旨)
◆中電大垣営業所経由で中電岐阜支店広報 I課長より、大垣警察署警備課が「南伊吹風カの事業概要情報を必要としている」旨の連絡が当Gに入つたので訪問した。」
「議事録」ネット公開版PDFファイルのURL。 ↓
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota11/gijiroku.pdf
他方、昨年の株主総会で、中部電力の経営陣は、私の質問-大飯原発運転差止訴訟の判決の要旨を読み上げての企業としての社会的責任を問う-に対して、「中部電力及びグループ企業にはCSR宣言( CSR:Corporate Social Responsibility/企業の社会的責任)がある」と宣ったのでした。
中部電力HP内
CSR宣言( CSR:Corporate Social Responsibility)
http://www.chuden.co.jp/corporate/csr/csr_sengen/index.html?cid=ul_me
≫≫ コンプライアンスの取り組み
http://www.chuden.co.jp/corporate/csr/csr_compliance/index.html
こんなことが書いてあります。
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一人ひとりが行動チェックポイント
「4つの問いかけ」によるセルフチェックをおこない、コンプライアンスに則った行動の徹底を図っています。< 行動チェックポイント「4つの問いかけ」>
・あなたの行動は、自分の良心に従っていますか?
・あなたの行動は、社会の良識にかなっていますか?
・あなたは、周囲のコンプライアンス違反に目をつぶっていませんか?
・あなたの行動は、周りの人に堂々と話せますか?
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まことに結構すぎて恐れ入ります。
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1996年以来、毎年、「脱原発!中電株主といっしょにやろう会」
https://chubukabu.wordpress.com/
の議決権集約に参加してきました。

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経営陣への事前質問とその一括回答。該当部分。
★総会への事前質問該当部分
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昨年7月24日付け朝日新聞名古屋本社版で大きく報道された岐阜県警大垣警察署による市民監視事件。
中部電力子会社である(株)シーテックが大垣警察署警備課(公安部門)と少なくとも4回に渡り、事業に反対するかもしれない市民を「自然に手を入れる行為自体に反対する人物である」「このような人物とつながるとやっかいになる」などと名指しし、病歴や学歴や家族の社会的位置などの個人情報などをやりとりしていた。大垣警察署との意見交換を記録した(株)シーテックが作成の「議事録」は証拠保全手続きを経て当事者が入手している。
それによれば、中電大垣営業所経由で中電岐阜支店広報I課長より、大垣警察署警備課が「南伊吹風カの事業概要情報を必要としている」旨の連絡をし、その報告を受けている。
当社は、この事件に深く関与しており、当事者から事実解明と謝罪を求める「抗議・要求書」が出されている。これに対して当事者は何の回答も受け取っていない。
質問1 事実の調査を行っているのか。
質問2 行っているのであれば、当事者に何の連絡もしていない理由は。
質問3 事実調査を行わないのであれば、その理由。
質問4 当社が公表している「コンプライアンスに関する基本方針」に照らして著しく問題があり、当社及びグループ企業への信頼を傷つける事案と考えるがいかがか。
質問5 この事案及び同様事案に対して、今後どのように取り組むのか。
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★一括回答該当部分
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次に,「シーテックの業務情報の漏えい」についてでございますが,シーテックは,業務運営上の必要性から警察と情報交換を行ったものでございますが,その業務情報を外部に漏えいさせ,多くの方にご心配をおかけしたことは,誠に遺憾であります。シーテックをはじめグループ各社に対しては,情報管理を徹底するよう指導を行っております。今後も引き続き,適正に管理されているか確認してまいります。なお,当社は,社員が保有しいない専門的な知識や経験を持った人材として,警察出身者などを,若干名,雇用しております。
「コンプライアンスの推進」につきましては,当社では,定期的に実施しているアンケート等により,コンブライアンスの定着・浸透の度合いを測りながら,従業員一人ひとりの意識の向上・実践の促進に資する施策に取り組んでおります。
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挙手をしたらうまく当たったので、「つまりは『外の漏れた(バレた)のがまずかった、漏れない(バレない)ようにする』ということか」と質問しました。
それへの回答は、当然ながら「中味のない官僚答弁」でしたが、回答した副社長が、少し困った顔をしていたのは、CSR宣言-コンプライアンスの取り組み-との、極端な乖離がバレたと意識したからか。
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★ 株主提案第4号議案 定款一部変更の件
◆提案の内容
以下の章を新設する。
第7章 コンプライアンスの徹底
第45条 本会社は,社会からの高い信頼と支持を得るため,コンプライアンスに則って行動する。特に以下の各号に違背することのない企業風土を醸成し,関連会社にもその姿勢を求めていく。
1 お客さま,取引先,地域の皆様には,公正・誠実に対応する。また,人権の尊重及び地球環境の保全には特に留意して業務を行うこととする。
2 情報開示に努め,説明責任を果たしていく。
3 個人の権利利益の保護を目的とする個人情報保護法の趣旨に則り,個人情報の収集,利用及び管理を,適正に行う。
4 政治・行政等との健全な関係を保持し,事業活動の適正さに疑いを招くような行動は行わない。
5 労働安全・衛生,および保安の確保・維持を徹底する。
◆提案の理由
電力の自由化が進んでいく中,長年の地域独占事業の企業風土を抜本的に改め,「選んで頂ける会社」を目指して自己変革を遂げていかねばならない。「中部電力グループCSR宣言」として外部発信してはいるが,まだ当社及びグループ企業全体に徹底されていない。定款に定めることで,信頼され,選択される企業への脱皮を内外に示していくときである。
昨年,グループ企業による不適切な個人情報の取得と提供が明るみに出た。大型風車による健康被害を心配する住民への「対策」として,個人情報保護法の趣旨に違背する「意見交換」が岐阜県警大垣警察署との間で行われた。恒常的にその退職者を受け入れている岐阜県警と当社岐阜支店との不健全ともいえる親密さがもたらした弊害である。どんな事業を進めるにあたっても,人権を尊重し,地球環境の保全に努め,情報開示を通して透明性を高め,説明責任を果たしていくことこそ,地域住民の信頼を得る早道である。
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議案説明では恐れ入る結構なお話も紹介しました。
中部電力株主総会提案説明
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota11/20150625teianriyu.pdf
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憲法なんて屁とも思わない安倍内閣の所業と、強権手法で目先のカネ儲けを追求する国策大企業の悪行は軌を一にしている。
この夏、「アベ政治を許さない」。必ずや安倍内閣打倒!

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誕生日プレゼント。カサブランカ。
