2/16 市民学習会「長良川漁師口伝」 |
<追記>2017.3.4 岐阜新聞
よみがえれ長良川実行委員会 https://nagaragawa.jimdo.com/ 主催の
2017年 連続市民学習会「よみがえれ長良川」第1回
「長良川漁師口伝」

語り手は、大橋亮一さん(長良川漁師)、磯貝政司さん(長良川写真家)。
聞き手は、高木邦子さん。
この「長良川漁師口伝」という表題は
「長良川漁師口伝―僕んたァ、長良川の漁師に生まれてよかったなぁ」(2010年、人間社)の本から来ている。
大橋亮一・修さん兄弟の語りを写真家の磯貝政司さんが書き留めたものだが、大橋兄弟の語り口がよく活かされている。川に生き、川を愛するがゆえに河口堰で海と分断されてしまった長良川を哀しみ、長良川を川として取り戻したいという情念が胸に迫る。

長良川を上流から辿る磯貝さんの写真を写すところから始まり、中・下流部では、川での漁の話も出てきて大橋さんの解説が入る。




会場から「導水路の問題があるのに反対の声を上げないのはどうしてか。昔の長良川を懐かしんでいる場合ではない」という発言があった。
よみがえれ長良川実行委員会は長良川市民学習会が中心となって呼びかけて作ったものだ。
そして長良川市民学習会は、元々は「長良川に徳山ダムの水は要らない!」というスローガンで始まった”導水路反対運動候”の会であり、愛知に「導水路」の名を冠した裁判闘争の組織を作ったこともあって、「河口堰開門」運動も含んでもう少し幅広く長良川全体(を見つめる市民団体としてきた。
「反対運動候ではついていけない」という人もいれば「反対の声も上げずに懐かしんでいる場合ではない!」という意見もある。
人それぞれで、一定「しょうがない」。
ただ、長良川流域の、と君い岐阜市の人々の長良川への熱い思いには、いつも感心する。
岐阜の街を貫通する川田からだろうか、鵜飼があるからだろうか。
例えば大垣市民には、揖斐川への、あるいは水門川への、そんなに熱い思いはない。
この熱い思いが、アホな導水路建設にストップをかけることを期待したい。
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