3月8日、第1回口頭弁論 |
2017年3月8日、大垣警察市民監視違憲訴訟の第1回口頭弁論が開かれました。
3月だというのに雪が舞う寒さの中、約140名の方々が傍聴と激励に集まって下さいました。



その方々が岐阜県弁護士会館ホールでの報告集会の設営を手伝いながら待っていて下さいました。感謝。
法廷では、まず原告の三輪唯夫さんが意見陳述を行い、その後山田秀樹弁護団長が訴状の概要を説明しました。
被告側は3月3日付けでほぼ全面的に認否を拒否する答弁書を出していたのですが、この日の法廷には誰も姿を見ませんでした。
舐めていたのか、それとも予想される認否の件での応酬から逃げたのか。
小林明人弁護団事務局長が、裁判所が被告にきちんと認否させるよう求める意見を述べました。
(被告答弁書、訴状の概要、三輪さんの意見陳述、求釈明の意見などは、「もの言う」自由を守る会ホームページ
https://monoiujiyu-ogaki.jimdo.com/
にアップします)


報告集会も椅子が足りなくて立ち見が出るほどの盛況でした。
参加者から裁判に関するいくつかの質問や意見、この裁判への期待が述べられました。
また名古屋での高層マンション建設を巡る住民運動への警察の不当な介入の問題が報告され、重度障害者のいのちの差別を巡る裁判の原告・支援者からの「もの言う」自由を守ることへの思いが語られました。


最後に、傍聴参加者、原告、弁護団名で、共謀罪の国会への提出をしないよう求めるアピールを安倍首相・金田法相にファクスで送ることを決めました。(※)

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※ 当日中に、以下の文面を総理大臣、法務大臣宛にファクスしました。
内閣総理大臣 安倍晋三 殿
法務大臣 金田勝年 殿
「共謀罪」の創設に反対し、法案を提出しないことを要求します
私たちは、本日(3月8日)、大垣警察市民監視違憲訴訟の第1回口頭弁論の傍聴と報告集会に集まりました。
大垣警察署は、近隣に大型風力発電施設が建設されようとしていることに不安をもった住民が勉強会を開催したことをもって、事業者を呼びつけ、市民の個人情報を提供し、「反対運動をさせない」ための意見交換を行ったのでした。事業者作成の「意見交換・議事録」には、市民運動・住民運動敵視の警察の姿勢が露わに記録されています。
この問題が明るみに出た後、岐阜県警も警察庁も、こうした「意見交換」は通常の警察業務の一環だと言って憚りません。
このような警察が「共謀罪」を運用することになるのです。
条文に「テロ等」と入れるとか、対象犯罪の数を絞るとかの法案いじりは、何の歯止めにもなりません。「共謀罪」が創設されれば、今でさえ憲法を無視して、市民運動・住民運動への不当な介入を行っている警察の暴走に、一層拍車をかけることになるのは明白です。
私たちはもの言えぬ社会となることを拒否します。
「共謀罪」の創設の法案は、国会に提出しないで下さい。
2017年3月8日
大垣警察市民監視違憲訴訟 傍聴・報告集会参加者一同
大垣警察市民監視違憲訴訟原告
大垣警察市民監視違憲訴訟弁護団
◇ ◇
4月22日(土) 「もの言う」自由を守る会 の第2回総会を開催します。

