台風一過-大雨台風21号- |
10月23日。台風一過で、日射しが戻り、青空も見えた。
まずは久しぶりに洗濯をし、干して、さて、新聞を取りに行って、ちょっと驚いた。
雨が上がって道はしっかり乾いているのに、自宅前(北側(の牛屋川の水位が異常に高い。



この牛屋川は大垣城のお堀に利用されていた、対岸は旧城下町である。
なので、自宅のある田町1丁目の地盤高は、旧城下町と同じだが、南側の田町2丁目、3丁目は低い。

上の写真は、自宅と南隣の家の間の水路の縁から撮ったもの。
ブロックの土留めの上橋が1丁目の地盤高。この溝の縁の高さが2丁目の地盤高。軽く1.5mの落差はある。
2丁目の地盤高は、牛屋川の水位ギリギリより低いかもしれない。
さらに南側の寺内町や東隣の南頬町にはさらに低い場所もある。
牛屋川のこの水位は「危険」なのである。
◇ ◇
牛屋川はウチの400mほど西に流れて水門川に合流する。
水門川の具合をみたくて、自転車に乗って行ってみた。
合流地点は「奥の細道むすびの地」として有名な船町湊跡(住吉燈台)であり、周辺が親水公園となっている。



今は端の下から水面まで、50cmか?1mはないことは確か。

◇ ◇
気になりついでに、水門川をもう少し南下してみた。
水位は高く、水はふっくりしか動かない。
杭瀬川・揖斐川本川の合流部も水位が高いのだろう。



この水に浸かった小さな社も、見えている家の背後にある家々よりも高い場所に建ててあるはずだ。
◇ ◇
買い物に行った先の人の話では、朝方は1kmほど西の神田町の大通りが冠水で通行止めだったとか。
また、三城地区のほうでは、駐車場の冠水のため、車を修理にださなければならない、とう話も聴いた。
内水排除ができなかったの所為だ。
木曽川上流河川事務所のHPには「10月22日 22:06 22:06養老町の要請に基づき、牧田川支川五日市川の内水排除のため、排水ポンプ車により排水を開始」「10月23日 7:55 大垣市の要請に基づき、大谷川荒川町地先の内水排除のため、排水ポンプ車により排水を開始」とある。
この台風の雨は、徳山ダム集水域(横山ダム集水域を加えても話は同じ)に多く降ったわけではない。
HPですぐに探せる数字でみると大垣市内を含め、西濃地域はどこも累加雨量250mm~290mmくらい。
全域に大量の雨が降ったのだから、最上流部のダムで水を溜めれば良い、という話ではない。
それでも、多分国交省は、またぞろ「徳山ダムによる揖斐川の水位低下効果」という数字マジック(あえて「捏造」とは言わない、都合の良い数字を取り出してそれらしくみせるマジックである)のPRを出すだろう。
「揖斐川本川の水位を○○m下げることができたから、内水の排水ができて、大きな被害を出さなくて済んだ」と。
昨夜は大垣市の2箇所に避難勧告が出された。
大雨が降る度に避難指示や避難勧告が出される場所である。
危険箇所はわかっているのに必要な対策がとられない。
大雨の度に眠れる夜を過ごさねばならない人たちがいる。
徳山ダムで膨大なお金を喰った所為で、揖斐川の支派川の治水対策が進まないのだ。
それが「巨大ダムによる治水対策」の現実である。
参照:岐阜県 治水関係事業費の推移

◇ ◇

じっと待つのはアオサギの得意とするところだが、この水の量と濁り具合では、エサの魚は見つからないのではないだろうか。
しばらくお腹を空かすことになるかもしれない、お気の毒。
(アオサギの手前にいつのはカルガモ。間もなく上流のほうに消えてしまった)
参照;桜の時期のアオサギ

今年は、水仙の芽が出るのがやたらに早い。もうここまで育ってしまった。
彼岸花の花がしおれて葉が茂ってくるのとほぼ同時である。
ウチだけではない、余所の庭や植栽でもこんな調子である。
どうしてだろう?少々薄気味悪い。
いつもは正月に活けるのに間に合わない(1月7日とか松の内が明けてから花が咲く)ことが多いのに、この分では、師走のうちに花が終わってしまうそうである。「正月の花」ではなく「師走の花」になりそう。
