2017長良川河口堰県民調査団(1) |
2017年10月27日、2014年以来、3年ぶりに「長良川河口堰県民調査団」に参加。
岐阜高専の学生が先生に率いられてバス1台を一杯にして参加。
昨年から、ということらしいです。
その所為かどうか、以前は大半を占めていた市町議会議員だとか自治会役員・婦人会役員だとか、自治体の職員だとかの参加は少なくて、公募を含めて20数人くらい。
◇ ◇
午前中は海津市生涯学習センターで講義でした。


海津市で「治水」講義というから、河口堰関連の内水排除の施策とかが現地見学できるのかと思ったのですが、これは全く外れでした(→※)。
「木曽三川 明治改修着工130周年の節目」というのが、今年のテーマだったようです。
◇NPO法人「木曽川文化研究会」代表の久保田さんの木曽三川改修の話は面白かった(興味深かった)です。

洪水対策に用いただけでなく、「30個をどこどこの用水に分ける」というような利水の場面にも使われた。
・山のないオランダ技師のデ・レーケが「治山」を説いたのは、植民地支配をしていたインドネシアの治水の経験がオランダにもたらされ、何冊もの書物になっていたからだ。






◇木曽下流河川事務所の調査課長が「最近の治水事業について」という話をしたけど、「高潮堤防の変遷と耐震対策」「木曽川下流部における広域避難の取り組み」を、岐阜県民からなる「長良川河口堰県民調査団」に向かってすうるか?なんか間抜けていて退屈なだけ(※)。
→※ 河口堰建設時に「関連事業」として実施された内水排除の施策について質問したのだけど、この調査課長、「何の話でしょう?」状態。
地元の方が「おまはん、そんなこと知らんのけ。田んぼの土をはがして、地下にパイプを入れて、籾殻やら別の土地やらで埋め戻して嵩上げしたがね」と解説していました。
私が「今、お答えがないようなので、別途、メールで質問します」と言ったら、司会の岐阜県河川課のKさんが「それは岐阜県のほうで答えます」というヘンな答え。
つまり「高須輪中の内水排除」施策は土地改良事業なので農水省所管。年月が経ってしまったらもう国交省のほうでは認識も記憶も「ない」ということらしい。
他方、岐阜県は「農政部のほうに記録がある」と上谷さんは考えた、ということ。木曽川下流河川事務所宛(イヤミも含めて、CCで中部地整河川部宛)と岐阜県河川課宛にメールで、かなりシツコイ質問をしました。さて間に合うように返事が来るかどうか。
◇ ◇
昼食は木曽三川公園センターのタワーの下のレストランで。

晴れていたので、木曽三川公園のタワーからの眺めはとても良かったです。
三川の河口部を一望に。右側から揖斐川、長良川、木曽川、中央が「千本松原」背割り堤 ↓

長良川河口堰が遠望できました。 ↓

東の方に名古屋の高層ビルが薄く見えます。 ↓



◇ ◇
2017長良川河口堰県民調査団(2)
http://tokuyamad.exblog.jp/28371683/
へ続く。
