「清流長良川流域の生き物・生活・産業」連続講座(最終回) |
2月18日、愛知県長良川河口堰最適運用検討委員会が主催する
第5回「清流長良川流域の生き物・生活・産業」連続講座
が開催された。最終回だとのこと。

2011年6月8日に、愛知県の特別顧問となった小島敏郎氏を座長に
「長良川河口堰検証第1回プロジェクトチーム」
が発足し、会議を重ねて「開門調査すべし」という報告書を大村知事に手渡したのが2012年1月25日。

http://www.pref.aichi.jp/soshiki/tochimizu/0000042436.html
その後、2012年4月に「長良川河口堰庁内検討チーム」が、そして6月にが設置され、国等に開門調査実現を働きかけているが、めざましい進展があるとはいえない。
<参照>長良川河口堰開門調査について
http://www.pref.aichi.jp/soshiki/tochimizu/0000050209.html
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愛知県長良川河口堰最適運用検討委員会の主催で、「清流長良川流域の生き物・生活・産業」連続講座が行われてきた。それぞれ興味深い中身ではあったが、「開門調査実現」との関係がみえない「文化教養講座」のような趣も強く、どうなることかと思っていたところの今回の最終回であった。
結論的にいえば、今回の講座が、一番「開門調査実現」への意欲がみえた講座であった。

第1部は、辻井隆行・パタゴニア日本支社長が
「パタゴニアが考える自然と未来」
の講演であった。

その地域の人たちが人間らしい暮らしができないほどの低賃金を強いているようなビジネスは、持続的であるはずがない。
冷製で真っ当な話である。
パタゴニアの経営理念は、単に「良いことやっています」宣伝ではないのだ。
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「わいわい談義」では、長良川の川漁師・平工顕太郎さんの映像を使ったプレゼンがあった。

ゆいのふね(結の舟)
http://yuinofune.com/
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現在、長良川市民学習会事務局長の武藤仁さんが「愛知県長良川河口堰最適運用検討委員会」委員となっている。

行政の側が忌避したり、NGO側が過剰に行政側の意向を忖度した振る舞いをしたり・・・・
しかし、少しずつではあるが、そうしたハードルも低くなり始めた。
(第一次淀川水系流域委員会は、その先鞭を大々的につけた、という意味でも大きく評価されるべきだと考える。)
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その武藤さんにお乾燥の一部を抜粋:
《内容的にも、辻井さん、平工さんの若々しいチャレンジ精神あふれる話でよい雰囲気のスタートでした。続く発言者もみな「開門調査実現!」の意思の上に多様な角度からの発言でした。
国のかたくなな姿勢の前でコトが進まない状況の中、検討委員会に手詰まり感があり、来年度から検討会はどうなるのかと不安感を持っている方も多かったかと思いますが、最後の小島座長の「まとめ」は、それを吹っ切るものとなりました。「開門調査実現に向けた」来年度からの固い決意表明と方針提起でした。》

