2019.10.28 長良川河口堰県民調査団(1) |
毎年行われている長良川河口堰県民調査団。
公募の応募資格は「岐阜県民」なので、長良川への関心が高くても、県外の人は応募できない。
なので都合がつけば何とか参加しようと思っている。
今年は昨年以上に多忙ではあるが、何とかこの日は都合がついた。
◇ ◇
犀川遊水地事業の一部(最後のほう)の「牛牧樋門、牛牧排水樋門、牛牧排水機場」の工事現場。
地盤が不等沈下を起こすことを前提にした「可とう継手」のことなどは面白かった(いつの間にか私は「工学」オタク?)。
ムスリムの学生も多いようだ。
2019.10.28 長良川河口堰県民調査団 犀川遊水地
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota14/191028_saigawayusuichi.pdf
しかし、資料の2ページの「犀川流域の概要~犀川事件」に関する資料のこの部分は、全くもって頂けない。
事実をねじ曲げている。
輪中を切り裂く流路の開削を強行しようとした「お上」に対して、住民が実力阻止の行動に出た。
この大反対運動を弾圧するために軍隊が出動したのである。
200人が検挙され、44人が有罪判決を受けた。拷問にかけられた人も出たと聞く。
安八の住民は、この決起を「義挙」とし、検挙された人々を「義烈の志士」と称えている。
<参照:弊ブログ>
• 義烈~犀川騒擾事件と安八~ [2009-02-11 ]
https://tokuyamad.exblog.jp/10336572/
国交省木曽川上流河川事務所は、日本国憲法の下での「国」の機関である。
今さら、大日本帝国時代の「お上(官選の県知事、内務省、軍隊)」の行為を、事実をねじ曲げてまで正当化する必要はないはずだ。
地域(流域)住民の「川の(水の)記憶」を謙虚に共有するところから、住民を水災から守るという本当の意味での「治水」が始まる。
そのことがまだわからないのだろうか。
「大規模工事で川を計画通りに制御する」などということは不可能なのだ、ということが、かくも明白になってしまった今、地域住民の「川の(水の)記憶」を謙虚に学び直して、河川政策を転換していくほかはない。
学ぼうとしない姿勢こそが「治水」をより困難にする…わかっていないんだろうなぁ、残念なことだけど。
◇ ◇
続く。
夏から咲き始めるはずの琉球朝顔(オーシャンブルー)。
今年は全く咲かないのかと思っていたら、11月になって咲き始めた。
ウチだけではなく、あちこちで今開花している。
2019.10.28 長良川河口堰県民調査団
(1) https://tokuyamad.exblog.jp/30916188/
(2) https://tokuyamad.exblog.jp/30916227/
(3) https://tokuyamad.exblog.jp/30916290/
(4) https://tokuyamad.exblog.jp/30916451/