2020.8.27 岐阜県交渉 |
8月27日、毎年の「よみがえれ長良川実行委員会」と岐阜県河川課との交渉。5月日6月が「恒例」だったが、コロナ禍と水害の所為で8月末まで延びてしまった。
国交省から出向してくる河川課長は「更新」されたが、「回答」は何年も前から変わっていない、初々しい(?)課長さんは、まだ資料を読みこなせていないことが透けて見えてしまう。まあ、あと1年以上はいるのだろうから、よく「勉強」して本省にお戻りを。
まず粕谷代表から要請書を手渡し。
2020.8.27 岐阜県への要請書
http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota14/20200827youseibun.pdf
岐阜県側
(河口堰関係)
長良川は岐阜県の大事な川。世界農業遺産も「中上流域」という中途半端さ。河口堰があるために一つの繋がりのある川として世界に誇ることができない。
ゲートを上げて汽水域をできると塩害が起こるから、試験開門もできない、と岐阜県は言うが、塩害とは何をもって言うのか?大昔の「技術報告書」で国が主張した塩水遡上はありえない。もっとまともなシミュレーションを行い、きちんと塩水遡上データを取って、科学的に検討して欲しい。まずは農業取水のない時期に試験開門をしてみようという愛知県と歩調を合わせて国に働きかけて欲しい。
(横越「遊水地」関係)
<美濃市横越の方の訴え>
(導水路関係)
「東濃・可茂地域の異常渇水対策」というアホは話はやめて欲しい。徳山ダム導水路の「目的」に「東濃・可茂地域の異常渇水対策」は存在しない。すべての専用施設が整備されたとき(=名古屋市が長良川河口堰の取水施設を作ることを含む)、木曽川水系ダムの「統合運用」でラクにあるかも、という話にすぎない。「風が吹けば桶屋が・・・」くらい遠い話で、かつ水余りの名古屋市が「長良川河口堰の取水施設を作る」なんてことは起こりうるのだろうか?ハードで異常渇水対策などという話は旧態依然としていすぎる。1997年の河川法改正でも、その後の渇水時にも、河川法53条の運用を適切に行うという方向の指針を出してきたのは国交省ではなかった?
岐阜県の立場からすれば、ウリにしている「清流長良川」が、単に「○○㎥/sの水が流れる用水路」になってしまう。岐阜県が出した109項目にもわたる質問に、国からきちんとした回答はない。「環境レポート」という形で宙に浮いている。「検討の場」でも環境を守る立場でのぞんで、事業継続の立場を取らないでほしい。
(全体通して)
岐阜県の姿勢は単に国の下請けとしか思えない。
川をどうするのかという姿勢がはっきりしていない。
主体性が見られない。長良川は岐阜の川なのに。
<参照>
・2020年の岐阜県治水関係事業費推移グラフ
https://tokuyamad.exblog.jp/31216752/
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