不意打ち!座り込み現場を土砂で埋め尽くす |
石木川まもり隊
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石木ダムまもり隊ブログ
身ぐるみ剥がされ、護るもの無い
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10月16日午後、住民がいつもの座り込みを終えて、川原(こうばる)公民館で会議をしているところに通報があった。「座り込みの現場に重機が入っている」。
駆けつけると、県職員曰く「ここは県が管理する工事現場であり、あなた達の土地ではない。勝手に入ってきて、工事を止める資格は無い。」
話し合いを求め続けている地元住民の声を無視し、問答無用で所有権を取り上げ、今は現に暮らしている家からも強制的に排除・破壊する(=行政代執行)という脅しまでしている。およそ民主国家のやり方とはいえない。
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★朝日新聞2020年10月21日 9時30分
長崎・石木ダム 県、座り込み場所を土砂で埋め尽くす
https://digital.asahi.com/articles/ASNBN6SNRNBNTOLB018.html
(写真)住民らの座り込み場所に土砂が運び込まれ、盛り土工事が始まった。一帯は土砂で埋まった(2020年10月16日午後3時半ごろ、長崎県川棚町、支援者提供)
長崎県と同県佐世保市が同県川棚町で計画する石木ダムの建設現場で、抗議の座り込みをする住民・支援者と県側の緊張が再び高まっている。県は住民らが現場に置いている私物の撤去を迫ったが、受け入れられないと判断。このままでは工期が遅れると、座り込み場所に土砂を運び込み、一帯を埋め尽くした。
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(写真)座り込み現場にテーブルや物置などの撤去を「お願い」する看板が現れた。「期限後は県が撤去する」と記した6月の看板より表現は穏やかだ(2020年10月12日午後1時2分、長崎県川棚町、支援者提供)
県は現在、ダムで水没する県道の付け替え道路(延長3・1キロ)の工事を進めており、そのうちの1・1キロについて今年度中に終えるのを目標としている。
《当該物件の所有者、占有者等は10月26日までに申し出てください。また、これらの物件を速やかに撤去してください》
県石木ダム建設事務所長名で、住民らが座り込み場所近くにしつらえた物置やテーブルなどを撤去するよう求める看板が現れたのは今月12日。2週間の期限を設け、住民らに自己申告を求めた。
6月上旬に立てられた看板は「6月19日までに撤去されない場合は当方にて撤去させて頂きます」だった。応じなければ私物を行政代執行で撤去すると言わんばかりの表現で、法律にのっとった手続きだとしたら疎漏だという指摘や、世論の反発もあった。「持ち主に名乗り出てもらう」というスタンスに変わったのは、「所有者本人に、個別にお願いしたいから」と県河川課は説明する。
そうした低姿勢を強調する一方、県は10月16日午後、住民らが座り込み場所としていた140メートルの区間に土砂を運び入れた。座り込みを終えた住民らが正午ごろに帰宅後、3時間半ほどのことだった。この区間が厚さ1~2メートルの土砂で埋め尽くされた。県の予定では、この区間の盛り土工事は8月末に終えるはずだったという。
「土地・家屋の所有権を奪われ、身ぐるみはがされた住民には、譲るものも何一つない。譲歩するかどうかは県の胸一つ」と語るのは住民の石丸勇さん(71)。ダムの必要性から話し合うべきだと主張する。
一方、県河川課は「ダムの必要性を説明してくれと言うなら、いくらでも応じる。だが、ゼロベースから話し合うことなどあり得ない」という立場だ。
住民らは土砂の脇などで座り込みを続ける。土砂をこれ以上運び入れられないよう、午前中だけだった座り込みを夕方まで延ばした。合間でやる通院や農作業も圧迫されている。(原口晋也)
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