ダムの水底に沈んだ徳山村の記憶、2冊の紹介記事 |

http://www.tokuyamadam-chushi.net/sonota14/20201030asahiyukan.pdf
◇ ◇
★朝日新聞2020年10月30日 15時30分
戦時中でも「腹いっぱい」 ダムに沈んだ村の記憶を出版
https://digital.asahi.com/articles/ASNBZ3PZPNB9OIPE01G.html
【写真】自宅などの取り壊し作業を見守る廣瀬ゆきえさん=2005年5月11日、岐阜県の旧徳山村、大西暢夫さん撮影
ダム建設で1987(昭和62)年に廃村になった岐阜県徳山村(現・揖斐川町)を舞台にした本の出版が相次ぐ。元村民の児童文学作家、近くの町に住む写真家がそれぞれ出版した。2人には、徳山ダム計画に翻弄(ほんろう)される村民の姿を追った映画「ふるさと」(83年)という共通点もある。
同県池田町の写真家・大西暢夫さん(52)が4月、「ホハレ峠―ダムに沈んだ徳山村 百年の軌跡」(全269ページ)を出版した。
高校卒業まで近くの池田町で育った。容量日本一のダムが同じ揖斐郡に出来ると聞き、最初は誇らしかった。でも中学生で映画「ふるさと」を学校で見て泣き、犠牲になる人たちのことを考えるようになった。
【写真】著書「ホハレ峠」と大西暢夫さん。ホハレ峠は、旧徳山村から隣村へ抜ける峠だった=岐阜県池田町
(中略)
映画「ふるさと」原作者で、村の小学校教諭だった平方浩介さん(84)も7月、「政代さん 1945年徳山村(今はダムの底)の記憶」(全173ページ)を出版した。
【写真】著書「政代さん」を持つ平方さん=岐阜市
(中略)
◇ ◇
2冊の本は、徳山ダム湖畔の休憩所の徳山会館でも販売。村出身で、廣瀬さんのおいで館長の中村治彦さん(59)によると、「本を読んで訪ねてきた」という人もいるという。「ホハレ峠」は彩流社で税別1900円。「政代さん」は燦葉出版社で税別1800円。(編集委員・伊藤智章)
* * *
〈徳山ダム〉 岐阜県揖斐川町にある日本最大の貯水容量6億6千万トンのダム。1957(昭和32)年に調査をはじめ、3300億円をかけて2008年に完成した。水利用は今のところなく、発電と治水ダムとして使われている。
◇ ◇
大西さんとは、昨年末、長崎(石木ダム反対同盟が長崎県庁に行ったとき)にお目にかかった。
<参照>
https://tokuyamad.exblog.jp/30980483/ [2019-12 -24 ]
https://tokuyamad.exblog.jp/25489063/ [2016-07 -25 ]
平方さんは、毎年、岐阜での護憲集会に登壇されたりする姿を拝見しているが、今年は「コロナ」で集会がなくなって、お目にかかれていなかった。
お写真ではお元気そうで何より。
◇ ◇
<参照>
中日新聞 2020年7月10日 05時00分
ダムに沈んだ村の激動の記録 写真家・大西暢夫さんが出版
https://www.chunichi.co.jp/article/86410
◇ ◇
