川上ダム 「打設完了」報道 |
カテゴリ:淀川水系関係
https://tokuyamad.exblog.jp/i13/
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★毎日新聞三重版 2021/4/21
川上ダム「打設」完了 秋以降に試験湛水実施へ
23年3月の運用開始目指す 伊賀広域 /三重
https://mainichi.jp/articles/20210421/ddl/k24/040/231000c
(写真)最後の打設作業を見守る工事関係者ら=伊賀市で2021年4月20日午前10時20分、山中尚登撮影
★中日新聞2021年4月21日 05時00分
川上ダム、本体部分の打設完了 伊賀南部で建設中
https://www.chunichi.co.jp/article/240214?rct=mie
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川上ダムは、水資源機構にとって、ほとんど「国内最後の建設」となるダム。
「水資源開発」という目的がとっくに失われて、2003年10月「水資源開発公団」は「独立行政法人水資源機構」となった。独立行政法人水資源機構法に、利水者の「撤退」が書き込まれ、2003年7月に、独立行政法人水資源機構法施行令に「撤退ルール(=撤退負担金算出ルール)」が定められた。「撤退させないための足抜き禁止ルール」という解釈は「誤解」である。それなりに合理的に定められたものだ。
<参照>
弊ブログ:「『撤退ルール』は撤退しやすいルールである」
その1 http://tokuyamad.exblog.jp/24675193/
その2 http://tokuyamad.exblog.jp/24675213/
その3 http://tokuyamad.exblog.jp/24675224/
その4 http://tokuyamad.exblog.jp/24675256/
2009年、川上ダムにでは、伊賀市以外はすべて「撤退」してしまった。要らないものは要らない、応分の負担を払って撤退するのが行政としての合理的判断だ(例:西宮市は『撤退負担金』約5億8700万円と水特法の下流負担金等で2億数千万円を損失計上して撤退した。約47億円の建設費と後々まで続くダム維持費の支払いを避けたのだ)。
しかし”地元”伊賀市は、真っ当な合理的判断ができなかった。”地元”ならではしがらみがありすぎたのだろう。かくして伊賀市にとっては過重な負担を伴う痛恨の川上ダムとなってしまった。
岐阜県にとって今以て徳山ダムが「金食い虫の厄介モノ」(しかも「徳山ダム導水路」問題という大いなる厄介も抱えている)である以上に、地元自治体にとっての「問題」になり続けることは確かである。
「祝」どころではない。
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