ダム建設で離村した集落を撮りためた写真展-幻の丹生ダム- |




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2021年 09月 23日
朝日新聞の地方版に以下の記事が載ったという情報を頂いた。 - - - - - - - - - - - - - - ★朝日新聞 2021年9月23日 9時30分 ダム建設で離村した集落を撮りためた写真展 長浜 【滋賀】長浜市北部の高時川上流で計画された丹生(にう)ダムのために、源流にあった複数の集落が集団移住した。元長浜市助役の吉田一郎さん(79)は、それらの集落の暮らしぶりを四半世紀にわたってカメラに収めてきた。約8万枚の写真から約200枚を厳選した写真展「琵琶湖源流の美と暮らし」を、長浜市余呉町菅並の妙理の里などで開く。 山深い集落は、木炭の生産をなりわいにしてきた。しかし、ガスの普及で需要が激減し、生活は困窮を極めたという。 そんななか、1968年にダムの予備調査が始まり、69年から71年にかけ、奥川並、針川、尾羽梨の3集落が移住。72年に琵琶湖総合開発計画にダムが盛り込まれて事業が具体化し、残る半明、小原、田戸、鷲見の4集落も移住した。しかし、県のダム凍結方針により、2016年に建設中止が決まった。 (後略) 写真・ダム建設で移住した集落の暮らしを撮り続けた吉田一郎さん=滋賀県長浜市国友町 ![]() 写真・集落の人たちが開いた離村式=1995年、滋賀県長浜市余呉町鷲見、吉田一郎さん提供 ![]() 写真・ワイヤで高時川を渡って田んぼに向かう女性=1993年、滋賀県長浜市余呉町鷲見、吉田一郎さん提供 ![]() - - - - - - - - - - - - - - 私にとっては、上の2枚目の写真に胸が衝かれる。 丹生ダム やっと終止符(3) [2016.7.29] 1995秋に、鷲見集落での「離村式」に出逢ってしまったことが、「徳山ダム建設中止を求める会」を発足させた一つの要因である。 発足の動機の大きな部分ではないかもしれないが、第2次(?)長良川河口堰反対運動のような大都市部中心目線の運動にはしたくない、という「運動目線」を意識させたことは確かである。 「山深い集落は、木炭の生産をなりわいにしてきた。しかし、ガスの普及で需要が激減し、生活は困窮を極めたという。」 徳山の「三八豪雪(1963年)の危機」を知る「徳山ダム建設中止を求める会」の故・上田武夫代表は、「エネルギーの問題。木炭というエネルギーを生産する側であったのに、石油を受けないと暮らせない消費者の立場におかれていた。『ここには暮らしが成り立たない、未来がない』と徳山村民がつくづくと感じてしまった出来事だった」と語っていた(1963年4月に赴任するはずだった新卒教員2名が採用を辞退して“逃げ出した”。大牧冨士夫さんが教員として徳山村に帰ることになった“事件”でもあった。) ◇ ◇ 上の朝日新聞記事の「県のダム凍結方針により、2016年に建設中止が決まった」というのは、全く不正確である。 淀川水系流域員会が設置されて間もなくの頃には、すでに丹生ダムの利水の大部分は、議会などで「丹生ダムの水は不要」と言い出している。 水資源機構が起業者である丹生ダムは、利水者が撤退すれば、事業実施計画は法的根拠を失う。水機構は手を引くしかなくなる。 水機構は、利水者に正式な撤退手続きをとらせないためにあらゆる手を尽くした。 国交省は、その側面支援をしつつ、国直轄の治水専用ダムとして計画し直すことも模索した。・・・「県のダム凍結方針」にも拘わらず。 その後十数年もかかって、そして「ダム凍結方針」を掲げた嘉田由紀子知事の足を引っ張りまくって引退に追い込んだ後に、ようやく正式に中止としたのだ。 (嘉田知事の後を継ぐといって知事となった三日月氏の腹には、「ダム凍結方針」などなかったことは、大戸川ダム計画復活を急いだ対応でも明らか) ◇ ◇ ただ、丹生ダムを白紙にするのに時間がかかった要因のいくらかは、集団移転した人々の声であったことも直視しなければならない。 丹生ダムは、徳山ダム以上に水没住民の「反対」の声は聞こえなかった。 奥の3集落が移転したあと、建設省はダムづくりへの意欲(?)が薄くなってきた。1997年の河川法改正に至るさまざまな動きが建設省河川局の中で起こっていたのだ。 集団移転を前提に将来設計を描いていた残り4集落の人々は困惑した。「今さらハシゴを外されたら困る。」 鷲見で「離村式」が行われた1995年といえば、建設省が「中止も含めて見直す」と「ダム等審議委員会」を設置した年である。 地元住民にとって、意欲の薄い建設省の尻を叩いて、「丹生ダ必ず必ず建設する」と言わせ続けなければならない切実な事情があったのもまた事実なのだ(「ダム補償」以外の補償のありようについて、誰も具体的な提案を示していないのだから)。 これを「愚かだ」と見下す都市住民に、私は「あんたらこそ愚かだ」と言いたい。 山村を、漁村を、農村を、収奪し、破壊して「発展」してきた近代日本。 その「恩恵」に無自覚に浴してきた大都市住民が、山村・漁村・農村の民を見下す資格はない。 たとえ、輸入モノ的知識で「環境保全」を唱える市民運動を都市部で展開してきたとしても。 真の連帯が生まれるまで、『闘いはこれから』。 ◇ ◇ 彼岸の朝顔。 ![]()
by tokuyamadam
| 2021-09-23 23:51
| 淀川水系関係
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